大相撲の元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名浪岡貞博=なみおか・ただひろ)が20日午前10時55分、急性心不全のため大阪府内で死去しました。
大相撲の元大関・貴ノ浪で、幕内優勝2回を記録した音羽山親方(本名・浪岡貞博さん)が20日、大阪市内のホテルで急性心不全のため死去した。43歳だった。現役時代は「若貴」とともに相撲人気をけん引。引退後の06年1月には心房細動、敗血症、重症肺炎などを併発し緊急入院。一時心停止に陥るほどだったが、その後、回復した。2月からは日本相撲協会の審判委員に起用され、土俵下で目を光らせていた中、早すぎる最期となった。関係者によれば、遺体は同日深夜、大阪から名古屋の斎場に搬送された。
クレバーで飄々、実は感激屋 元大関貴ノ浪が死去http://www.asahi.com/articles/ASH6N61DVH6NUTQP02B.html
相手に懐に飛び込まれ、2本差されて胸元に頭をつけられる絶体絶命の形。でも貴ノ浪の相撲は、ここからだった。相手の肩越しに上手をつかんで、あるいは両腕を抱え込んで、自分十分の形にできる規格外のスケールが魅力だった。基本からほど遠い自身の相撲を「良い子はマネをしちゃいけない相撲」と評した。
貴乃花親方も困惑 気丈に振る舞うも「悔やみきれない」
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/06/21/kiji/K20150621010581720.html
音羽山親方の急死に所属する貴乃花部屋の師匠・貴乃花親方(元横綱)も困惑していた。部屋で一報を聞くと急いで大阪へ向かい、相撲協会などへの連絡と対応に追われた。問い合わせに対して「これから相撲協会からちゃんと連絡が行きますから」と気丈に振る舞った一方で、親交が深かった音羽山親方の急死に「悔やんでも悔やみきれない」と漏らした。
武蔵川親方(元横綱武蔵丸)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sumo/news/CK2015062102000172.html
音羽山親方は異能力士と呼ばれたが、武蔵川親方は「やれと言ってできるもんじゃない。あれは個性。持ち味。すごかった。あんな個性ある力士は今いない」と振り返った。2010年1月。貴乃花親方が初めて理事選に立候補した。誰が貴乃花親方に投じたか分かるように、投票用紙を立会人に見せようという一部の主張に対し、音羽山親方は「そういうことがあったら恐ろしい。ちゃんとやってもらわないと。そうでなければ、選挙後に文科省へ報告することになる」と猛反発した。この意見が文科省の耳に届き、公正な選挙により貴乃花親方は当選した。
以下ネットの反応。
現役時代はセオリー無視の豪快な相撲で見るものを驚かせ、引退後は解説者としての理路整然とした語り、シャープな分析であっと言わせた。つくづく「異能の人」だった>元大関・貴ノ浪の音羽山親方が死去 43歳、急性心不全:朝日新聞デジタル http://t.co/bhQny2HlUg
— 十三乗換 (@jusotransfrer) 2015, 6月 20
元大関・貴ノ浪の音羽山親方が死去 43歳http://t.co/GEWCmIgZYE
ご冥福をお祈りいたします。
きめ出し、小手投げ。とにかく豪快でした。
— Kenta Toyama (@wingate_toyama) 2015, 6月 20
担当時代は引退されていましたが、僕のような新米にも相撲の取り口を丁寧に解説して下さったのが忘れられません。親方、早すぎますよ。心よりお悔やみ申し上げます→元大関・貴ノ浪の音羽山親方が死去 43歳、急性心不全 http://t.co/U2hqBZaANC
— 広部憲太郎 (@Becky7712) 2015, 6月 20
いや確かに一時期、心臓疾患でヤバいコトになってけど、その時は適切な処置で平癒の方向で進んで、NHKの実況中継なんかでも、元気な姿を現してたがな…ショックやなぁ…
改めて、御浄土への旅路が安らかならんことを…
合掌
http://t.co/0O2yaxheRu
— バタヤン (@amidanyorai42) 2015, 6月 20
絶対不利な体勢から貴ノ浪しかできない「ありえない」相撲で勝ってしまい、毎度同じ批判をする解説陣を黙らせてしまうのが痛快で、若い頃に好きな力士でした。貴ノ浪は体が大きいのにクレバーで、飄々としていて、曲者という、本当になかなかいない魅力的な力士でした。
現役を引退したのも病気だったようですし、タバコ・酒が好きで、薬なども大量に飲んでいたようです。相撲と一緒で「貴ノ浪流」で豪快に生ききった人生ということでしょうか。