スポンサーリンク
http://toyokeizai.net/articles/-/124545
数年前に米国の肉牛関連業界を視察したときのことだ。米国在住歴の長い日本人コーディネーターさんがこう話してくれた。
「最近、こちらでは牛肉や豚肉などにもオーガニックを求める人が増えてきています。彼らが気にしているのは成長ホルモンの影響なんです。ローカルニュースを見ていると、まだ幼い女子が早すぎる初潮を迎えたり、男子なのに乳房が膨らんできてしまう報道が出るんですね。これは成長ホルモン剤の残留に起因するのではないかと不安視する人も多いんです。そこで、お金に余裕がある層はオーガニックスーパーで、成長ホルモンフリーの畜産物を買いたいということになるんです。ですから、オーガニックスーパーは、今、非常に伸びている業態です」
試しに「hormone free beef」などのキーワードで検索をしてみるとよい。このキーワードについて論じている多くのウェブサイトがヒットするはずだ。その中身は、成長ホルモン使用の賛成派のものもあれば、強硬な反対派のものもある。英語圏ではこれだけ情報があるのかと唖然とし、一方の日本ではまだまだ一部だなと感じる。
では、日本では成長ホルモンを投与した畜産物はいっさい流通していないのかというと、残念ながらそうではない。というのは、不思議な話だが、畜産物の輸入に関しては成長ホルモン使用の有無による制限が存在しないのである。なんじゃそりゃ、と思われるかもしれないが、実際そうなのだ。つまり、「日本国内で育てる肉牛には成長ホルモンは使わないが、成長ホルモンを使用した牛肉は輸入でどんどん入ってくる」ということである。
しかし、なんといっても牛肉は米国にとっては戦略的な輸出品目であり、肉牛や食肉に関連したロビイストやロビー団体が利権に群がるタフな業界である。米国産牛肉を輸入しろという圧力は非常に高いものだったろう。ただでさえ日本は、米国の意向を先回りして忖度(そんたく)するお国柄であることだし……。
かくして、日本には米国から、成長ホルモンを投与した牛肉が輸入されている。
これは、日本において乳がんや前立腺がんといった「ホルモン依存性がん」が増加している状況を、米国産牛肉に残留する成長ホルモンと関連があるのではないかという観点から、国内で流通する米国産牛肉と国産牛肉の成長ホルモン残留濃度を計測したものである。
その結果、なんと赤身肉部分で米国産牛肉は国産牛肉の600倍、脂肪においては140倍ものホルモン残留が検出されたという。この研究結果はヨーロッパの学術学会でもレターの形で紹介されたそうで、国内外で少なからず反響を呼んだといえる。
日本ではこれから、米国産牛肉の食事機会が増えていくのではないかという懸念がある。そこに、より貿易の自由度を上げるTPP(環太平洋パートナーシップ)の話がプラスされるので、懸念はますます深まっていくのである。
スポンサーリンク
以下ネットの反応。
米国産牛肉「成長ホルモン」の衝撃的な実態 日本人は「安い牛肉の現実」を知らなすぎるhttps://t.co/VZOWdgBHCO @Toyokeizai
この辺りではないだろうか
日本が米国から独立した国家として毅然と振舞えるか否かの判断基準だ
日本の食に成長ホルモンは要らない— lovely_things999 (@lovely_things1) 2016年6月28日
赤身肉部分で米国産牛肉は国産牛肉の600倍、脂肪においては140倍ものホルモン残留が検出されたという ➡ 米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 日本人は「安い牛肉の現実」を知らなすぎる https://t.co/bAsW51o8rx
— オレンジママ(脱原発に1票) (@HappyOrangeMama) 2016年6月28日
この、米国では広く使用されている成長ホルモンを危険視する人、いや人に留まらず危険視する国が多く、すでに国際紛争にまでなっている。この件に関して、日本では単発的な報道は見られるものの、取り上げるメディアは多くはない。 https://t.co/gZRhYFrtuv
— くろすけ (@55kurosuke) 2016年6月28日
私も米国産牛は食べません。外食時は特に注意が必要です。 https://t.co/5lqTarR84z
— 井上竜一郎 (@ryuichiro_inoue) 2016年6月27日
この件、気になってはいるけれど、輸入牛肉から残留基準を超過して検出されたことも無いのよね。参考 食品安全委員会 https://t.co/5lKekKdDFQ / “米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 | 食品業界 | …” https://t.co/LKBNRSTNQP
— 小比良 和威(マップス普及委員会) (@ohira_y) 2016年6月27日
ニセ科学批判クラスタが顔を真っ赤にして押し寄せそうなネタだな。。 / 米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 日本人は「安い牛肉の現実」を知らなすぎる | 食品業界 - 東洋経済オンライン https://t.co/hdkbtOfG17
— yuuki (@yuukim) 2016年6月27日
EUは長年アメリカと論争してて結局促進剤ありの牛肉は輸入禁止だけど、日本はあっさり引き受けた。高くても国産牛かアンガス牛かな?なお豪州産も促進剤を使ってたはず。/ 米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 | 東洋経済オンラインhttps://t.co/fNGud2O1a3
— 3100 (@zero310) 2016年6月27日
スーパーでも値段が全然違う。
米国産牛は、銘柄のついていない国産牛からしても安すぎるし。
安くて手軽に繋がるには、なんでも理由があるんですね。
米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 https://t.co/FM6CrsGrvi #SmartNews— 占い師恭永 (@uranaishi_yuuki) 2016年6月27日
米国産牛肉、「成長ホルモン」の衝撃的な実態 #SmartNews
アメリカ人でかいのはそういうこっちゃね https://t.co/zXB9hVpMqL
— ひとり部長 (@starrow1103) 2016年6月26日
乳がんは初潮が早まり、閉経が遅くなったことにより女性ホルモンが出続けている期間が長くなったことにより増えたとも言われています。その原因として疑われているのが、成長ホルモンや栄養過多な食事です。日本人の体格が大きくなってきたのもこれらと無関係ではないでしょう。アメリカ産牛肉はやめといたほうが無難でしょうね。