精神外科の最大の汚点であり、医療タブーと言われているロボトミー手術(アイスピックで脳内を破壊)が、レーザー治療と名前を変えて現代でも行われていることがわかりました。
ロボトミー手術とはー前頭葉の一部を切除するか破壊してしまうことで患者の感情は壊死したように働かなくなり完全におとなしくなる、凶暴な精神病患者や自殺癖のある鬱病患者に絶大な効果があるとされた手術。
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強迫性障害に使われるレーザー治療の可能性http://www.lifehacker.jp/2015/07/150721_lobotomies_treat.html
20世紀なかごろ、ロボトミー手術は、深刻な精神病患者に対する比較的一般的な治療法でした。外科手術によって、患者の前頭前野皮質とほかの部位との連絡線維を切断していたのです。ただ、さまざまな物議をかもしており、1960年代以降、しだいに手術は行われなくなりました。しかしながら、ニュースサイト「Wired」の記事によると、神経学者は最近、レーザーを使用することによって、技術を進歩させ、より高い精度と少ない負担で行える外科手術を実現したそうです。
レーザーを使用する手術は前帯状回切開術と呼ばれ、現在は、強迫性障害(OCD)の治療にのみ許可されています。まず、外科医が患者の頭蓋にドリルで小さな穴を開け、感情を動作に関連づける脳の一部分、前帯状皮質に極小のブレードを挿入します。それから、該当する神経のクラスター(集合体)で、レーザーを使い、灰白質の特定エリアの病巣を焼きます。このときに、どうしても脳の一部を溶かしてしまいますが、従来のロボトミー手術のように切断するより、ダメージは少なくて済むようです。
精神疾患の治療のために脳の一部をレーザーで焼くというとてつもなく恐ろしい、まさしく現代のロボトミー手術がアメリカでは行われているようです。
僕らがかかる病気の原因はほとんどわかっていませんが、精神疾患となるとなおさら何にもわかっていないのが現状です。それをさも原因がわかっているふりをして、脳を焼いてしまうという愚行。一時的にはそれが功を奏して患者は「大人しく」なるかも知れませんが、将来的にどんな影響が出てくるかわかったもんじゃありません。
しかもロボトミー手術を「比較的一般的な治療法」とか言ってますけど、死亡率は15%もあり、施術者は銃撃されたり、殺されたりして、最終的には人体実験として恐れられ禁忌となった手術です。
ロボトミー手術が行われていたのは50年ぐらい前ですから、世間的には徐々に忘れ去られたものとなってきています。そういった時代背景をもとにまた恐ろしい手術が復活しようとしています。