学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部の設置認可を巡り、審査した文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の複数の委員が七日、本紙の取材に「主査の委員(設置審の座長)から訴訟リスクがあると告げられ、圧力を感じた」と証言した。国家戦略特区認定の四条件を満たしていないとの考えも明らかにし、一人は「設置審にかかったことで認可への道筋は付いていた」とも述べた。 (井上圭子、中沢誠、清水祐樹)
本紙は主査に大学を通じて取材を申し込んだが、回答を得られなかった。文科省は「個別の委員の発言は明かせない」としている。「認可ありき」をうかがわせる証言が明るみに出たことで、認可判断の妥当性が揺らいでいる。
加計学園の獣医学部は、四月から設置審で認可の是非を審査。八月に判断保留となり、十一月に設置を「可」とする答申をした。
審査に関わった委員の一人によると、十一月五日の最終判断の会議で、主査が「もういろんな建物が建っている段階で(答申を)延ばし延ばしにしていると(学園側から)訴えられたら勝てない」と告げたという。この委員は「絶対に認可しろという圧力を感じた部分もあった」と打ち明けた。
訴訟リスク発言について、別の委員も「委員の三分の一ぐらいは圧力と感じていた」との見解を述べた。
文科省は年度内に設置審の議事要旨を公表する予定。年明けの通常国会で、学部設置認可の判断が改めて議論になりそうだ。
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以下ネットの反応。
加計学園問題で、本紙が重大証言を得ました。獣医学部設置を認可した審議会の複数委員が審査で圧力を受けていたとの内容です。東京新聞:「加計審査で圧力」証言 座長に訴訟リスクあると言われた :社会(TOKYO Web) https://t.co/XImXp5rDXE
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2017年12月7日
複数の委員が証言しています。「加計審査で圧力」「座長に訴訟リスクあると言われた」:https://t.co/tHDRggNLf5 pic.twitter.com/Rv0OpUMFhg
— 東京新聞社会部 (@tokyoshakaibu) 2017年12月8日
昔、大学設立の仕事をお手伝いしたことがあります。この委員会通すのがいかに大変か。
政府の方のお友達なら通るのですね。
ふざけんなよ。認可取り消せ。東京新聞:「加計審査で圧力」証言 座長に訴訟リスクあると言われた:社会(TOKYO Web) https://t.co/oONKCKd6u7
— 鋼玉さん (@kougyoku2017) 2017年12月7日
1.「加計審査で圧力」証言
ー座長に訴訟リスクあると言われた
・委員 4条件達成を否定
2. 疑惑 解明進まず
ー出張記録言及なし/ 招致に応ぜず
・衆院選後初の検証
3. 認可「忸怩たる思いだ」
ー加計設置審
・「専門家が作ったとは思えず」12.8東京新聞・加計関連 pic.twitter.com/PZFNR2dW7i
— Keis/”怒りの”脱原発者! (@Keisshirai) 2017年12月7日
認可した後にグダグダ言い始めるのもどうかと思いますが、何も言わないよりましですか(呆)
いよいよ「筋が通らない国」になってきました。