入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散
感染研は国内の陽性患者から検出されたウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析した。分かったことは二つあった。一つは初期のクラスター(感染者集団)は中国・武漢で検出されたウイルスの特徴を備えていたが、このタイプは抑え込みに成功し、ほぼ終息したとみられること。
もう一つは、3月以降に検出されたウイルスの多くが、欧州を「起源」とする遺伝子の特徴を備えていたことだ。感染研のリポートには「3月中旬までに海外からの帰国者経由で“第2波”の流入を許し、全国各地に伝播(でんぱ)したと推測される」と記されている。
米国が欧州(英国を除く)からの入国を禁止したのは3月13日。日本も早急に水際対策を講じる必要があったが、政府が欧州などからの入国制限に踏み切ったのはその8日後だった。
なぜ遅れたのか。この間に何があったのか-。
欧州でくすぶる中止論を封じ、日本開催を「既成事実」とする戦略が練られた。その一つが聖火を確実に日本に到着させること。安倍晋三首相は当時、面会した公明党幹部にこうささやいている。
「聖火が到着しさえすれば、延期になっても日本開催は揺るがない。日本に聖火が着くことこそが重要なんだ」
欧州を刺激せず、聖火の到着を待ち、五輪の日本開催を守るために、私たちは何を失ったのか。どんな代償を払ったのか。詳しい検証はまだなされていない。
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以下ネットの反応。
戦記ものでよくある「くだらない儀式やメンツのために多くの犠牲が出た」やつっぽい https://t.co/sAstGhG9n9
— 早川タダノリ (@hayakawa2600) June 25, 2020
>安倍首相「聖火が到着しさえすれば延期になっても日本開催は揺るがない。日本に聖火が着くことこそが重要だ」。20日、待望の聖火が日本に到着。翌21日、政府は欧州を含む38カ国からの入国者に自宅待機を要請する措置を始めた。
これがコロナ対応が遅れた理由なのだそうだ。https://t.co/3b6MdTbvRO
— 🇰🇷サイトウカラミ 사이토 카람이 (@saitokarami) June 25, 2020
#Tokyoインパール2020
やはり日本での感染拡散は、五輪開催を最優先させ、入国制限が遅れたせいだった。早く中止しないと、今後もまた同じ過ちを繰り返すだろう。
入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散 https://t.co/nW6wRkR8es #西日本新聞— 本間 龍 ryu.homma (@desler) June 25, 2020
こういう良記事は、大手紙には出ないんだよね。なんで? スポンサーがらみ? →入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散 https://t.co/7fHMpXfnrK #西日本新聞
— Nobuyo Yagi 八木啓代 (@nobuyoyagi) June 25, 2020
#新型コロナウイルス肺炎 日本政府の欧米からの入国制限対応は確かに遅かったし、不十分だった。中国から見ていてもヒヤヒヤしました。RT 入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散 https://t.co/VmrwWzHcet #西日本新聞
— 藤田康介 6/19新刊『中医養生のすすめ』 (@mdfujita) June 25, 2020
これ国賠訴訟起こせないのかな。患者や遺族、経済的打撃を受けたひとたち。https://t.co/xMmvHgQ6OI
— 能川元一 (@nogawam) June 26, 2020
すばらしい問題設定。
ーウイルスの感染拡大を政府はどこかで食い止められなかったのかー
入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散 https://t.co/FlK7jpnVYz #西日本新聞
— Koichi Kawakami (@koichi_kawakami) June 25, 2020