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http://dot.asahi.com/wa/2015110400082.html
外交とはテーブルの上でケンカしながら、その下では握手をしているもの。いま世界を騒がせている米国と中国も、高度な外交ゲームを繰り広げている。「米中衝突か」と、両国の緊迫度は一気に高まったように報じられた。だが、そこには巧妙な駆け引きも透けて見える。
米海軍が今後あまりに頻繁にこうした行動を取り、もし中国側と武力衝突になれば、がんじがらめの相互依存が成立している米中の経済関係は断絶し、双方の経済は多分麻痺する。昨年の日本の輸出の23.8%は中国向け(香港を含む)、18.7%は米国向けだから、日本にとって2大市場の混乱は致命的な打撃だ。しかもそれは欧州、アジア地域、そして全世界に波及するだろう。
だが、実際には武力衝突に発展する公算は低い。中国は米国がこのような行動に出ても武力行使をしないことを事前に示唆しており、暗黙の了解があった、と考えられるのだ。
「日本でも対中強硬派が米中の衝突を期待していますが、米中の相互依存は絶大で、武力衝突して両国の経済がマヒすれば、日本にも致命的な損害となる。見せかけの米中対立に日本が関わり合いを持つのは、得策ではないでしょう」
http://diamond.jp/articles/-/80874?page=2
南沙諸島には島と言えそうなものは12あるが、ベトナム、フィリピンが5島ずつ、マレーシア、台湾が1島ずつを抑え、それぞれ飛行場一ヵ所を造った。出遅れた中国は他国が目を向けなかった岩礁しか確保できず、飛行場を造るには大規模な埋め立てをするしかなかったのだ。
http://diamond.jp/articles/-/80874?page=4
米国にとり中国は、(1)米国債1兆2000億円ドル余を保有し、危機にある米国財政を支えている。
(2)3兆7000億ドル(ドイツのGDPに匹敵)の外貨準備の大半をウォール街で運用し、米国の金融、証券の最大の海外顧客
(3)米国製旅客機を毎年約150機輸入し、米国の航空・軍需産業の最大の海外顧客(今後20年間の中国の旅客機需要は6300機以上)
(4)GMの車が年間約200万台(中国全体では2300万台)売れ、中産階層が爆発的に増加する巨大市場で米企業2万社が進出
などの要素から、中国への依存は決定的に大きい。
中国にとっても米国は最大の輸出市場であり、最大の融資・投資先だから、米国との友好関係と米国経済の成功を願わざるをえない。
中国海軍の増強、海洋進出が喧伝されるが、中国の空母は1隻、その搭載戦闘機は約20機であるのに対し、米海軍は戦闘・攻撃機55機を搭載可能な原子力空母10隻(近く11隻に戻る)を保有し、搭載戦闘機数は550対20だし、技術の差は極めて大きい。
実用になる中国の原潜は5隻、米原潜は71隻で、中国の対潜水艦能力(探知技術など)は無きに等しい、などを考えれば、中国海軍が米海軍に対抗して、全世界に伸びた長大な海上通商路を守ることは将来も不可能に近い。
中国は海外市場、輸入資源への依存度が高まれば高まる程、世界的制海権を握る米国との対立を避けざるをえない立場にある。
また中国は今日の世界秩序、経済システムの第一の受益者であり、それを覆すことは経団連が体制転覆をはかるに等しく、世界の体制護持のために大局的には米国と協調せざるをない。
正義のミカタ 10月31日 南シナ海 米国「航行の自由作戦」を開始 本気のアメリカ ”やれるもんならやってみろ !!”
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以下ネットの反応。
【南シナ海の米中対立は「出来レース」だ!|田岡俊次の戦略目からウロコ】 https://t.co/10mm1mqb06 「反中国感情を抱く日本人の中には、米中が岩礁埋め立て問題で対立することを喜ぶ気配も感じられるが、それは大津波の襲来を期待する程の浅慮と言うしかない。」
— Jun (@arigirisu52) 2015, 11月 8
溜飲下げてる人も多いみたいだけど、ここら辺が妥当な見方だと思うぞ。
南シナ海の米中対立は「出来レース」だ!|田岡俊次の戦略目からウロコ|ダイヤモンド・オンライン https://t.co/TN02u1oRoH dol_editorsより
— 吉田剛 Takeshi Yoshida (@Goyossie) 2015, 11月 2
マスコミでは習近平とオバマの会談でオバマが南沙諸島の埋め立てを止めるよう言ったのに習近平が聞く耳を持たなかったためオババが切れて軍にスビ礁付近の12海里以内の航行を許可したとなっているが,実際はこの記事のように米中の出来レースだろう。https://t.co/xu3Ky6JOOT
— Shinsaku (@Shinsakugogo) 2015, 11月 2
この辺の情報ってみんな知らないね
#南沙諸島 の島は12、ベトナム、フィリピンが5島ずつ、マレーシア、台湾が1島ずつを抑え、それぞれ飛行場一ヵ所を造った。
《南シナ海の米中対立は「出来レース」だ!|田岡俊次》
#SmartNews https://t.co/7WsKSSjD2u
— 陣 No War&Nuke&Hate (@zinjoutarou) 2015, 11月 2
ニュースなどですと話題を得るためにも「一触即発」のように煽り立てるわけですが、現実は違うのではないかという見解ですね。僕も経済的にズブズブな大国2つが衝突するわけないと考えてますので、茶番説に賛成です。国外で緊張を演出して国内政治に利用するといういつものやつでしょう。