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【シリーズ戦争法案とは】24歳女子の戦争法案反対スピーチ「戦場に安全なんて存在しません。安全だと言うのなら、安倍さん、あなたが行って証明してください」

投稿日:2015/06/15/ 09:00 更新日:

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安全保障関連法案に反対する24歳の女性のスピーチが話題になっています。「戦争法案ってよくわからないな」と思ってらっしゃる方は是非動画を見てみてください。今どきの女の子が自分の言葉で、わかりやすく話してくれています。「戦争法案がなければ中国にやられちゃうよ」と思ってらっしゃる方もぜひどうぞ。

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2015/06/12 SEALDs紅子さんスピーチ映像 6.12 SEALDs主催 戦争立法反対・国会前抗議

2015/06/12 【スピーチ全文掲載】 24歳女子が安倍総理に物申す!「戦場に安全なんて存在しない。安倍さん、あなたが行って証明してください」〜6.12 SEALDs主催 戦争立法反対・国会前抗議 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/249008

昨年2014年6月、初めてデモに参加するまでは政治に無関心だったというSEALDsのメンバーの一人、24歳の紅子さんがスピーチした。紅子さんは、集団的自衛権の中身を誰にでも分かりやすい日常の場面に置き換え、説明。小中学生でも分かる矛盾を抱えた政策を、安倍政権は国家レベルで押し通そうとしていると痛烈に批判した。

※以下、発言要旨を掲載します。

 「去年の6月30日、私は生まれて初めてデモというものに参加しに、ここ国会議事堂前に足を運びました。それまで私は社会で起きていることなんて大して気にもとめてなかったし、大人たちがニュースを見て不満をこぼしているのを横目に、なんとなくモヤっとしながらも、話にはついていけそうにないし『政治の話はタブー』という、今思えば安っぽくて中身のない、ばかげた常識を守り、その結果、今、仕事後に疲れた身体でわざわざここに来て、拡声器まで握って喋る自分の動機となった『同世代の無関心』の生産を静かに支えていました。

 そんな私が目を覚ましたのは、去年の今頃、突然耳に入ってきた『集団的自衛権』という名前でした。なんだか物騒な響きに嫌な予感がして、まじまじと新聞やニュースを見て、その中身を知りました。自分の国がどこからも攻撃されていなくても、要請があれば他国の戦争に参加しに行く。集団的自衛権の内容はそういったものでした。

 身の回りに置き換えて考えてください。それまで誰にも危害を加えなかった人間が、身の安全を強化しようと、わざわざナイフを持ち敵と殺し合いをしている人間の後ろについてサポートし、強くなった気になる。

 そんな情けないことってありますか。その人はそれで強くなり安全を確保したことになるんでしょうか。結果的にナイフを持った人間の仲間と見なされ、警戒・敵視されるのがオチだなんて、小中学生でも分かることが、今、国家レベルになっているのだとしか思えません」
「戦場に安全なんて存在しません。安倍さん、まずあなたが行って証明してください」

 「後ろにくっつくだけではありません。実際の戦場には、前も後ろもなく、どこであっても危険であり予測が不可能だからこそ、人がたくさん死んでいるのではないでしょうか。『後方支援』なんて言葉は、あまりに非現実的で、無責任です。

 それを安倍さんは、いつまでもいつまでも認めようとしません。

 戦地に赴けば命の危険にさらされるのは当然です。しかし安倍さんは『安全を確保する』、『危険となれば撤退させる』と、現実味も信憑性も皆無の話を、壊れたレコードみたいに繰り返すだけです。

 総理、確かにあなたの安全は確保されているでしょう。なぜならあなたは戦地へ行かないから。戦場に安全なんて存在しません。するなら、何処にあるのか示して、安倍さん、まずあなたが行って証明してください」

「危険となるのは何も自衛隊の人たちだけではありません。今年の1月末〜2月にかけて、後藤健二さんと湯川陽菜さんがシリアで殺害された事件は記憶に新しいと思います。ご存知の通り、後藤さんも湯川さんも自衛隊員ではありません。安倍さんが、『人道支援、難民支援』と言って、ISILと闘う周辺各国に2億ドルを寄付したことで、日本人が恨みの対象入りし、結果的に2人の犠牲者を生んでしまいました。

 『危険な場所へ出向く方が悪い』だとか、『自己責任』だとか、そういう命の重みを切り捨てる言葉たちを、私はネット上でうんざりするほど目にしました。これについて思ったことは、今は割愛します。しかし、『テロ組織が悪いのであって、安倍さんは悪くない』。私はこれだけは違うと思います。

 テロ組織が悪いのなんて当たり前です。そのテロ組織を前にしてどういう行動に出たのか、その結果どうなったのかを十分過ぎるほどに考えるべきだと思います。

 よその戦争に加担するとは、こういう事です。人道支援、後方支援なんて言い分はこちらに都合の良い建前に過ぎず、敵と見なされれば狙われます」

「安倍さん、そして、戦争法案に賛成している全てのみなさん、今後、あとどれだけ必要のない恨みを買いに行き、同じような犠牲を出しますか。関係ないって言ってるみなさん、テロや戦争で命を落としているのは、いつだってあなたたちのように『関係ない』人たちです。

 私は、どこかと連帯して武力を強化し威嚇で作り上げた脆い平和なんかより、武力や威嚇を必要としない確かな外交を望みます。

 それを『お花畑』と笑っているうちは、絶対に実現しません。笑う前にどうか本気で試みてください。だって今やろうとしている防衛の仕方では、誰かが死ぬから。その誰かは遠くの国の知らない誰かかも知れないし、あなたやあなたの家族かも知れない。もしかしたらその全部になるかもしれない。

 命の危険性に対し、『可能性が低い』『大げさだよ』なんて言い訳は通用しません。その可能性を否定できない事自体が問題です。

 現行憲法のもと、70年間戦争による死者が出なかったのは、偶然でも奇跡でもありません。『強くなること』に躍起になって、静かに確かに続いた平和を壊さないでください。

 私は、自分がデモに参加する日が来るなんて、ましてやこんなスピーチをするなんて、1年前は思ってもいなかったし、変わったねって煙たがられたり、友達減ったり、やなこといっぱいあったけど、おかしな事におかしいって言う性格は昔から変わってないし、それは政治であってもスタンダードであるべきです。

 私、今日ここに来る前に、夏に着る水着を買ってきて、マツエク(まつげエクステ)いつつけようかなーとか悩んでました。なんか、そんな、水着とかマツエクいつ付けるかとかで悩んでる人間が、政治について口を開くことはスタンダードであるべきだと思うし、スタンダードにしたいから、スタンダードになるまで繰り返し声を上げ続けなくてはいけないんだと思ってここに立っています。

 2015年6月12日、私は戦争法案に反対します」

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以下ネットの反応。

今回の「安全保障関連法案」の提案で、唯一良かったと思われることが国民の政治への関心が高まったことだと思います。”自分たちが監視せずに政府に任しておいたら大変なことになることもある”という意識がこれほど国民の間に広まったのを見るのは初めてです。

そして、今回ご紹介した紅子さんのスピーチは見事の一言に尽きます。日本の今の若者は素晴らしいですな。

とにかく、安倍政権のやり方は誰が見ても強引です。「安全保障関連法案」「TPP」「派遣法改正案」など深い議論なしに簡単に通していいものは一つもありません。STOP!!安倍政権!

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