「とめよう戦争法案!6・14国会包囲行動」での漫画家の石坂啓さんのスピーチです。
http://nomaiga.exblog.jp/23275689/
こんにちは。漫画家の石坂です。
皆さん、私たちは、今、戦場にいます。私たちにとっての戦場は、どこか遠くの、どこの国かわからない、なんちゃら海峡ではありません。今、ここにいる国会前です。私たちが討つべき敵は安倍総理、あなたです。 (「そうだ!」の声) 私たちが倒すべき相手は、戦争法案です。そして、私たちが今、助け出さなくてはいけないのは、もう殺されかかって、瀕死の状態で死にそうになっている平和憲法9条です。(「そうだ!」の声)私たちの古くからの友人であって、恩師でもあって、親でもあった平和憲法。安倍さん、あなたの小さいおつむの中は、「改憲、改憲」で破裂しそうだ。 (「何もないよー」の声) どうしても、何が何でも軍隊を持ちたいようですね。我が軍がほしいようですね。どうしてみんな戦争をしたがらないのか、わけがわからなくて、発狂寸前のようですね。
さあ、では、戦地に自衛隊員を行かせて、隊員が一人も死なないと本気でお考えでしょうか。そんなはずないですよね。死者が出ることはとっくに想定済みです。安倍さんはこれまで、平和憲法がとにかくもう、憎くて憎くてしようがなくて、第一次内閣を復活、数が取れた今こそ、千載一遇のチャンス。この機会を逃してはならないとばかりに、改憲を持ち出しました。
そうしたら、思いのほか、国民の反発が強かったんですよね。それで、大変姑息なことに、96条を持ち出してみたり、砂川裁判とやらを持ち出してみたり、こそこそと卑怯な手を使ってみましたが、なかなかうまくいかなかったようです。
だったらとばかりで、今回、これを強行採決して、何が何でもまず戦地に人間を送り込むおつもりですか。最初の日本人の一人に、まず犠牲者を出してもらうおつもりですか。その犠牲者、最初の一人目の自衛隊員、どこでどう死ぬか、もうお考えのはずです。どうやって棺桶を戸口に運び、どうやって日本に遺体を持ち帰るか。そのときに、どういう報道をして、国民の気分をどうリードしていくか、とっくに計算済みのはずです。
あらゆるテレビ、あらゆる新聞のボスたちと安倍さんが仲良くして、もしくは脅しをかけて、報道をどういうふうにリードするか、もう暗躍されています。危機感をあおって、死者を出したその後で、「そら、見ろ」と。「平和憲法は役に立たない」と言って、そこでようやく改憲を持ち出すおつもりです。
そんな卑怯なだまし方に、我々が許せると思っているのでしょうか。卑怯者! ここに出てきて、正面から堂々とものを言ってみろ。 (「そうだ!」の声) 汗を流すだけではない、これからは汗も流す、血を流す、国際貢献をするんだと言って、安倍さん、ここに来て、目の前で、私の前で、私の息子に言ってみろ。「石坂君、すまないが、手と足のこのへんを切り刻んで、血を流してみていただきたい。ついでに、目玉の一つ、足の一本を切り刻んで、血を流していただきたい」
気は確かか。どういうつもりでものを言っているんだ。国民を絶対にそのような目にあわせない、一人も死者を出さない、そのための政治をする、そのための外交をするのがあなたたちの仕事ではありませんか。(「そうだ!」の声) こんなに卑怯な、姑息な、ずるい、国民をばかにして、舐めくさって、愚弄している政治家を見たことがありません。 (「そうだ!」の声)
私に言わせれば、蘇って、今、生きている者たちを死者の世界に、死者を出しても平気でいる政権。ゾンビ内閣。ゾンビ政権。絶対に許すわけにはいきません。 (「そうだ!」の声) 今日は、私は後方支援に来ているわけではない。前線に立っているつもりです。絶対に安倍さんを許さない。戦争法案を許さない。戦争法案に反対いたします。