現職自衛官が安全保障関連法は憲法違反と訴えた裁判で、国が「存立危機事態の発生を具体的に想定しうる状況にない」と主張していることについて、立憲民主の枝野幸男代表は14日の衆院予算委で、「二枚舌だ」と批判した。国会では安保法制を正当化するために北朝鮮などの脅威を強調する一方、司法の場で「想定できない」と主張の使い分けをする安倍政権の姿勢が問われている。
現職自衛官は裁判で、憲法違反の安保関連法の定める「存立危機事態」になっても、防衛出動の命令に従う義務はないという確認を求めている。国は「国際情勢に鑑みても存立危機事態の発生を具体的に想定しうる状況にない」「(米朝衝突による存立危機事態は)抽象的な仮定に過ぎない」と主張。一審判決は自衛官の訴えを退けたが、1月下旬の二審判決は国の主張を「安保法の成立に照らし採用できない」と指摘し、一審判決を取り消し、審理のやり直しを命じた。
枝野氏は14日の衆院予算委で、安倍晋三首相が北朝鮮情勢を「国難」と位置づけて衆院解散をしたことを追及。「(安倍政権は)すぐにも存立危機事態が生ずるかもしれないと言って安保法制(の成立)を急いだ。しかし一方でそんな具体的な危険はない、と堂々と国として正式に主張している。二枚舌ではないか」と批判した。安倍政権は司法の場では、自衛官の訴えに正当性がないことを証明しようと、「いつ存立危機事態が発生するか確実なことは言えない」(法務省の舘内比佐志訟務局長)と主張するが、普段の安全保障上の脅威の強調ぶりとの矛盾が突かれた格好だ。
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以下ネットの反応。
昨年の11月今まさに北朝鮮からミサイルが飛んでくるかも知れないと危機を煽っていた政府が、同じ時期に「現在わが国は安全保障上の危機状態にはない」旨の答弁書を裁判所に提出していたという度肝を抜くような話が枝野さんの質問によって明らかになった。
では一体あの総選挙は何だったのだろうか。— 籠池佳茂 (@YOSHISHIGEKAGO1) 2018年2月14日
国会、立憲民主党、枝野代表の質問。北朝鮮のミサイルだ存立的危機だと煽って、今にも北朝鮮からミサイルが飛んで来そうな事を煽っているが、一方、政府の公式見解の発表では、そういう危機はないと正式に言っている、これを二枚舌と言うのではないのか?と質問。 pic.twitter.com/9k9mFFh6yO
— 非一般ニュースはアカウント凍結 (@kininaru2014111) 2018年2月14日
去年テレビで「今の状況が存立危機事態にあたるとはいえないから集団的自衛権の行使は違憲」と発言したらめっちゃ炎上した。国もわかってたことなのにね。→自衛官が安保関連法は違憲と訴えた裁判で国は「(米朝衝突による存立危機事態は)抽象的な仮定に過ぎない」と主張。https://t.co/OxbFB4y3m3
— 弁護士 亀石倫子 (@MichikoKameishi) 2018年2月14日
"国会では安保法制を正当化するために北朝鮮などの脅威を強調する一方、司法の場で「想定できない」と主張の使い分けをする安倍政権の姿勢が問われている。"
「二枚舌だ」枝野氏が批判 国の「存立危機事態」の矛盾:朝日新聞デジタル https://t.co/al6uQFAdak
— 戦争をさせない1000人委員会 (@committeeof1000) 2018年2月14日
「二枚舌だ」枝野氏が批判 国の「存立危機事態」の矛盾https://t.co/K0rn9HwUPw
⇨「存立危機事態の発生を具体的に想定しうる状況にない」と国が主張したのが、「国難」解散の時期と重なるというから呆れたものだ。この件は読むよりも、動画などにより枝野氏の生声で聞くことをオススメしたい。— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) 2018年2月14日
「(安倍政権は)すぐにも存立危機事態が生ずるかもしれないと言って安保法制(の成立)を急いだ。しかし一方でそんな具体的な危険はない、と堂々と国として正式に主張している。二枚舌ではないか」→枝野氏が批判 国の「存立危機事態」の矛盾:朝日新聞デジタル https://t.co/IzbSy6PXrf
— 前田 直人 (@Nao_Maeda_Asahi) 2018年2月14日
「二枚舌だ」枝野氏が批判 国の「存立危機事態」の矛盾:朝日新聞デジタル https://t.co/RR0bF0xfeY
— 平野啓一郎 (@hiranok) 2018年2月14日
今日の午前の枝野質問。ツイートしたように見事なので、みていただきたいし、拡散してください。 https://t.co/Lc4ZhJ25EG
— こたつぬこ (@sangituyama) 2018年2月14日
踊らされる日本人、哀れ。