「日本一選挙に強い男」中村喜四郎は、なぜ新潟県知事選に本気で挑むのか
69歳のベテラン政治家が、永田町の玄人たちをざわつかせている。衆院議員・中村喜四郎。衆院選で14戦無敗を誇り、「最強の無所属」の異名を取るその男が、地元・茨城から遠く離れた新潟の地で神出鬼没の動きを見せている。
新潟県知事選(6月10日投開票)の告示前日、中村は県内で講演した小泉純一郎が、野党6党派が推薦する女性候補者と握手する場面をセット。1990年代の自民党で中村と盟友関係にあった山﨑拓を通じて、小泉の意向を水面下で探り、超党派の「原発ゼロ共闘」を演出した。
四半世紀も眠っていた「田中角栄の愛弟子」が安倍一強打倒に動き出した
四半世紀近くも沈黙していた「田中角栄の愛弟子」が、今なぜ地方の首長選にそこまで本気で臨むのか。
「反安倍」の姿勢を鮮明にしてきた
「新潟県知事選で野党が勝てば、現政権はもたなくなる」
告示前日、私の問いかけに中村はこう短く答えたが、それから4度目の現地入りを終えた頃になるとこんな鬼気迫る感想を私に伝えてきた。
「県民の政治離れが深刻。中央での安倍一強体制が地方にまで恐ろしいスピードで浸透していることを感じました。従来の利益誘導の選挙(を展開しており)、誰かに支配されるという恐怖感が、自民党の票を固めているという選挙情勢になっています」
中村は明らかに勝負をかけている。
孤高を貫いてきた「最強の無所属」は、若き日の角栄人脈を通じて新党改革や自民党二階派(客員会員)に属した時期もあったが、安倍政権が進めた安保関連法案の採決時に退席、共謀罪法案には反対票を投じ、「反安倍」の姿勢を鮮明にしてきた。今年に入り、自民党竹下派時代の弟分である岡田克也の衆院会派「無所属の会」に軸足を据え、超党派のベテランたちとも連携を模索し始めた。
彼をよく知る政界関係者は「野党結集はもちろん、安倍一強体制打倒に向けた勢力の結集に向けて本気になっている」と話す。
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以下ネットの反応。
四半世紀も眠っていた「田中角栄の愛弟子」が安倍一強打倒に動き出した #中村喜四郎 #田中角栄 https://t.co/04kKXxuPpk こんな覚悟を持った政治家が未だに国会に議席を有する。その中村氏が精力的に新潟県知事選で応援に入る理由から、今の政治不信の根源が見えてくる。@bunshun_online
— 城後 光(じょうご ひかる) (@jogohikaru) 2018年6月8日
全肯定するつもりは無いが、やはりこの方は面白い。
四半世紀も眠っていた「田中角栄の愛弟子」が安倍一強打倒に動き出した #中村喜四郎 #田中角栄 https://t.co/Efkx7F6gVT
— 竹内修 (@otfsx1228) 2018年6月8日
この人の政治信条はよく知らんけど、なぜか惹き込まれるインタビューだった
— ひでくん@糖質制限ぼっち飯 (@hidepon5516) 2018年6月8日
常井健一による中村喜四郎。破顔で小泉と握手する写真にやられる。
— urbansea (@urbansea) 2018年6月8日
これはおもしろい、読みごたえあり。 https://t.co/4h9Q3HDG3P
— necosei (@necosei) 2018年6月8日
>この人たちは何を欲しているのか、どうすればこの人たちの気持ちを惹きつけられるのかを瞬時にして見分ける
見た瞬間に俺が小さな政府志向って分かったらすごいけどなw https://t.co/lQsgVkUUJX
— ひでくん@糖質制限ぼっち飯 (@hidepon5516) 2018年6月8日
立民の枝野代表が池田ちかこ知事候補の応援で「池田さんを選べて投票できる新潟県民が羨ましい」と演説したそうな。また対立候補を推す某市長が「女性知事は要らない」と言った中、中村喜四郎議員は「池田さんを第二の田中角栄に」と応援、いや新潟の選挙も変わった。ますます池田候補に期待が持てる。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2018年6月7日
とにかく圧倒的だった。#新潟県知事選挙
20180531中村喜四郎応援演説(撮影:畠山理仁) https://t.co/R8RNrN6qo9 @YouTubeより
— 座間宮ガレイ@日本選挙新聞に専念 (@zamamiyagarei) 2018年6月6日
あの大のマスコミ嫌いでメディア露出を徹底的に避けてきた中村喜四郎が本当に演説するなら一見の価値はある。正直凄く観たい。 https://t.co/PztJgPhtzT
— 悠久なる書記長 (@godfather2037) 2018年5月30日