岡口裁判官を最高裁が戒告処分 SNS発信での懲戒は初
ツイッターで裁判の当事者の感情を傷つけたとして懲戒を申し立てられた東京高裁の岡口基一裁判官(52)に対する「分限裁判」で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)は17日、岡口氏を戒告処分とした。ツイッターに投稿した内容が、裁判所法が定める「品位を辱める行状」にあたると判断した。SNSでの発信を理由に裁判官が懲戒処分を受けるのは初めて。問題とされたのは5月のツイート。岡口氏は拾われた犬の所有権が元の飼い主と拾った人のどちらにあるかが争われた裁判をめぐり、「公園に放置された犬を保護したら、元の飼い主が名乗り出て『返して下さい』 え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?3か月も放置しながら」などと投稿した。
高裁は「揶揄(やゆ)するような表現で当事者を一方的に批判し、傷つけた」と判断し、7月に最高裁に懲戒を申し立てた。岡口氏は9月に開かれた分限裁判の審問手続きで「懲戒権を発動すれば表現の自由を侵害し、裁判官の独立をも脅かす」と反論していた。
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以下ネットの反応。
301018 #岡口基一裁判官 がSNS発信で異例の処分 YouTube https://t.co/xkBFpxGHPu
裁判官が裁判官を裁く。 理由書と決定が齟齬。 #田村憲久議員 は、 #岡部喜代子最高裁判事 には国民の信頼を損ね,又は裁判の公正を疑わせるような言動が無かったと嘯いた。— Paul June (@paul0630) 2018年10月18日
「裁判官に対する国民の信頼を損ねた」っていうけど、安倍政権の意向を組むかのごとくに差し替えられ、運転差し止め命令を取り消した裁判官の方が国民の信頼を大きく損ねたと思いますね。https://t.co/FGdzBqa3c6
— 大下賢一郎 (@kemuchiman) 2018年10月17日
ツイート裁判官懲戒。毎日新聞は「懲戒やむを得ず」とする記者解説。読売新聞も「高い倫理と自覚を求める」とし、岡口裁判官に厳しいトーン。朝日は、最高裁決定に賛同するものと批判的なものと、識者コメントを2本並べる両論併記。自社ながら、両論併記がよかったと思う。https://t.co/AHhV9OAehW
— 太田 泉生(朝日新聞横須賀支局) (@otaminao) 2018年10月18日
岡口裁判官を最高裁が戒告処分 SNS発信での懲戒は初:朝日新聞デジタル https://t.co/N8SoHAKUTx
憲法裁判所があれば、最高裁による戒告処分についても、憲法違反を理由に争うことができます。そうでない限り、最高裁の判断はラストワードになります。— 井上武史 Takeshi INOUE (@inotake77) 2018年10月17日
岡口裁判官が表現の自由を守るため最高裁相手に闘っている間、表現の自由の番人であるべきマスコミから岡口支持の言論はほとんど上がらなかった。彼らは組織管理や統制に走る最高裁のエリートたちにシンパシーを感じるのだろう。言論機関として存在価値を問われる事態である。https://t.co/YunahGFbCI
— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2018年10月18日
岡口さんへの最高裁決定の評判が非常に悪い。特に手続き保障の点については批判しか見当たらない。
今回わかったのはイキナリ最高裁という制度はダメだというのとです。他人が下した判決の検討しかしていない最高裁には、一審が行なっている争点整理や主張立証を尽くさせるための釈明が不得意。
— 弁護士 小口 幸人 (@oguchilaw) 2018年10月18日
ツイート判事「ふざけた決定」、今後も情報発信 : 読売新聞
https://t.co/ydKg0KYx0j
岡口さんへ 最高裁のこんな決定に負けず、裁判官の表現の自由を守るため、これからも発言を続けて。そのことが、国民の司法に対する信頼を守ります。願わくは、日本の裁判所に第2の岡口さんが現れんことを。— 海渡雄一 (@kidkaido) 2018年10月17日
「人権を守る最後の砦と言われる裁判所の頂点に立つ最高裁大法廷が、その砦を自ら打ち壊し表現の自由に配慮しない不当決定を下したことに心からの強い憤りを感じます。砦は傷つきましたが必ず建て直されます。基本的人権のために闘う人、それを支える全国の弁護士がいる限り」https://t.co/JGPXkzEkKo
— 弁護士 亀石倫子 (@MichikoKameishi) 2018年10月18日
今日はやられたわ。最高裁に期待をかけてたのに、こんな結論で、もう愕然。力が抜けた。。
でも岡口さんが萎縮してないのは偉いし救い。気骨のある日本人がどんどん減っているから貴重だ。 https://t.co/Y61QyKTHtX— Kazuko Ito 伊藤和子 (@KazukoIto_Law) 2018年10月17日
寺西裁判官に対する戒告処分を確定させた1998年12月1日最高裁決定(抗告に対する決定)の時は、反対意見が5人いました。反対意見ゼロは異常。ちなみに寺西裁判官は今でも裁判官を続けています。岡口判事も辞めないで欲しい。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2018年10月17日
尊敬する某先輩裁判官から、
庁内メールでメールが来てウルウルしてます(^_^)「岡口君
ご無沙汰しております。
残念だったね。
嫌な役所になったね。
できれば辞めずに踏ん張って欲しい。
岡口君のインテリジェンスなら,
もっと上手に情報発信することは
可能なはず。」— 岡ロ基ー (@okaguchikii) 2018年10月18日