4年前に亡くなったやしきたかじんさんの闘病生活を描いた本で、名誉を傷つけられたとして、やしきさんの元マネージャーが訴えた裁判で、東京地方裁判所は、出版元の幻冬舎と作者の百田尚樹氏に対し、合わせて275万円の賠償を命じました。
幻冬舎と百田尚樹氏は「主張が認められた部分はあるが、認められなかった部分については誠に遺憾だ。判決を精査して対応を検討したい」とコメントしています。
森田浩美裁判長は、百田氏が男性に取材をしないままに一部の内容を書いていると指摘。「真実だと信じたとは認めがたい」として、275万円の支払いを命じた。
男性は、たかじんさんの妻に暴言を吐いたり、会社の帳簿を操作したりしたなどと記述した、計19カ所について訴えていた。判決はこのうち14カ所で名誉毀損(きそん)の成立を認め、残り5カ所は「社会的信用を低下させたとは言えない」と判断した。また、約30万部が発行されていることを踏まえ、「多くの読者の目に触れ、評価の低下は大きい」と述べた。
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以下ネットの反応。
百田尚樹著『殉愛』で、百田氏から本人への取材も一切無しにデタラメ書かれた、やしきたかじん氏のマネージャーK氏が、百田氏と版元の幻冬舎を訴えた訴訟の判決が出ました。
〈被告ら(百田氏と幻冬舎)は、原告(K氏)に対し、連帯して金275万円(中略)を支払え〉
百田氏、連戦連敗ですね。— 西岡研介 (@biriksk) 2018年11月28日
ここ重要なので、付言しとくと…
幻冬舎は、百田尚樹に『殉愛』で大恥をかかされてるわけ。それでもなお、同じ著者のコピペ本を見抜けず流通させてるわけで、やっぱりここは、「会社としておかしい」って話にならんといかんのよ。 https://t.co/xvrVpvoi84
— 菅野完事務所 (@officeSugano) 2018年11月27日
判決では「百田氏が男性に取材をしないままに一部の内容を書いていると指摘。『真実だと信じたとは認めがたい』として、275万円の支払いを命じた」/百田氏と幻冬舎に賠償命令 「殉愛」で名誉毀損を認める:朝日新聞デジタル https://t.co/53zGwh9eVq
— ネトウヨの毒舌な伯父さんbot (@NTUY_uncle_bot) 2018年11月28日
「読者にはにわかに信じられないかも知れないが、この物語はすべて真実である。」(「殉愛」p406)
あれ?
尊敬する百田尚樹先生の「殉愛」を『ニセモノだ!』と認定した裁判を傍聴してきました https://t.co/SWgdOZWTKq
— 久田将義 (@masayoshih) 2018年11月28日
百田尚樹さんにご提案。もう一度『殉愛』を書いてみたらいかがだろうか。今度は元マネKにも、デビュー以来ずっとたかじんを支えてきた人たちにも、さらには『殉真』に関わった人たちにもきちんと取材をして。素晴らしいノンフィクションの書き手であることを、あなたの筆を持って証明してください。
— 及川眠子『ネコの手も貸したい』発売中 (@oikawaneko) 2018年11月28日
もっとも、あの『殉愛』なる事故本で、K氏が受けた甚大な被害に対する賠償額の低さと、百田氏と幻冬舎によるK氏への謝罪が認められなかったことには不満が残りますが……。 https://t.co/QrSilNV5NK
— 西岡研介 (@biriksk) 2018年11月28日