福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発
ところが、「津波が原因」ではなかったのだ。
福島第一原発は、津波の襲来前に、地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だった――“執念”とも言える莫大な労力を費やして、そのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」の木村俊雄氏(55)だ。
東電社内でも数少ない炉心のエキスパートだった木村氏は、東電に未公開だった「炉心流量(炉心内の水の流れ)」に関するデータの開示を求め、膨大な関連データや資料を読み込み、事故原因は「津波」ではなく「地震」だったことを突き止めた。
「事故を受けて、『国会事故調』『政府事故調』『民間事故調』『東電事故調』と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出しましたが、いずれも『事故原因の究明』として不十分なものでした。メルトダウンのような事故を検証するには、『炉心の状態』を示すデータが不可欠となるのに、4つの事故調は、いずれもこうしたデータにもとづいた検証を行っていないのです。
ただ、それもそのはず。そもそも東電が調査委員会に、そうしたデータを開示していなかったからです。そこで私は東電にデータの開示を求めました。これを分析して、驚きました。実は『津波』が来る前からすでに、『地震動』により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったのです」
7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。
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以下ネットの反応。
事故調の検証が不十分なのは完全同意
2012年に検証を全て終えられるはずなんて無いんです
データも無いし、解析もまだなのに
事故調の再開、これは私が議員になってやりたかったことの一つ。福島第一は津波が来る前に壊れていた
元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発https://t.co/vHDI9O1GQD— おしどりマコ@脱被ばく。自己決定権の回復を。 (@makomelo) August 13, 2019
【不正義の国アリス2】文藝春秋9月号の東電炉心屋の木村俊雄氏の「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」は、「過渡現象記録装置」のデータ開示で、細い配管破損によって水流の「自然循環」が途絶え「ドライアウト」が起きていたという。データ改ざん・隠蔽の究極の源だ。https://t.co/8jX0mOXDf8
— 金子勝 (@masaru_kaneko) August 12, 2019
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」
元東電社員 “炉心専門家” が決意の実名告発これは衝撃。原因は津波ではなく、地震動だった。
現在、7基の原発が稼働している。「津波が原因」を前提として津波対策を施しているが、そうではなかった。安全対策が根底から崩れたhttps://t.co/vodg7Cpym0— 盛田隆二 (@product1954) August 13, 2019
東電や国は「津波原因説」に固執してきた。地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内。この程度の揺れで重要機器が損傷したとなれば、全国の原発で全ての機器の取り換えが必要になるかもしれない。だから地震原因説には絶対に乗れないのだ。https://t.co/vgCOxnnJlo
— 佐藤 圭 (@tokyo_satokei) August 13, 2019
2006年すでに国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性が指摘されていた。にもかかわらず、安倍晋三は「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、一切の対策を拒否していた。
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発 https://t.co/3WFdRoLwJc
— ジョンレモン (@horiris) August 13, 2019
とても重要な告発だ。福島第一原発の事故原因が津波ではなく『地震動』であったことが事実なら、原発再稼働のための災害対策や審査において、根底から覆る。『文藝春秋』9月号は必読だ。
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発 https://t.co/k5CiBnvaa6
— 赤色法師 (@red_hohshi) August 13, 2019