日本が公式にポツダム宣言による降伏文書に調印した9月2日に、シールズから「戦後70年宣言文」が発表されました。
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アジア・太平洋戦争が終わりを告げてから、70年の歳月が流れました。私たちは、そのうちの20年程度しか生きていません。戦争の時代を生きていない私たちには、知らないこと、知りえないことが数多くあります。しかしだからといって、過去と向き合うことを諦めません。私たちは、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくります。
満州事変に端を発する先の戦争において、日本は近隣諸国をはじめとする多くの国や地域を侵略し、その一部を植民地として支配しました。多くの人々に被害を及ぼし、尊厳を損い、命を奪いました。私たちは、この国が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その過去と真剣に向き合い、自らの責任を果たしていきます。
先の戦争においては、民間人を含む多くの日本人も犠牲になりました。地上戦の舞台となった沖縄では、旧日本軍の強制による集団自決が行われました。広島・長崎には、原子爆弾が投下されました。数多くの兵士が、望まない戦闘に加担させられ、命を落としました。他にも多くの人々が、空襲や飢え、病気などで命を失いました。私たちは、決してこの悲劇を忘れるわけにはいきません。
過去の戦争や植民地支配が生み出した不幸は、今日まで続いています。被爆の後遺症に苦しむ人々や、尊厳を傷つけられたままの元従軍慰安婦の方々をはじめ、多くの人々の身体的・精神的な傷は、そう簡単に癒えるものではありません。さらに、被爆者の子孫や在日朝鮮・韓国人に対する差別や偏見などはいまなお残っています。また沖縄の過度な基地負担も、先の戦争が生み出した問題です。私たちは、戦争によって生じた数々の苦痛と無関係ではありません。
日本は戦後70年間、直接的には戦闘行為に参加せず、曲がりなりにも平和国家としての歩みを続けてきました。その歩みは、多くの先人たちが、先の戦争をふまえてつくられた日本国憲法の精神、とりわけ平和主義の理念を持ちつづけ、幾多の努力を重ねてきた結果です。だからこそ私たちは、平和国家であることのありがたみを噛みしめ、次の世代に受け継いでいこうと思います。
しかしながら、平和主義の理念は、イラク戦争への実質的な協力などによって危機に瀕してきました。そしていま、日本国憲法に違反する安全保障関連法案が、強行採決されようとしています。政府は国会での議論も十分にせず、最低限の説明責任も果たしていません。自衛隊が提供した弾薬が、誰かの命を奪うこと、そして、自衛隊員やこの国に生きる人々、海外に暮らす日本人の命が、危険にさらされることを許すわけにはいきません。
私たちは、尊い命を軽んじる態度を、歴史から学ぼうとしない不誠実な姿勢を、目先の利益に捉われる偏狭な考えを、立憲主義や民主主義の軽視を、権力による情報統制を、「積極的平和主義」という偽りの平和を、決して認めません。私たちは、二度と同じ過ちを繰り返さないために、自由と民主主義を守っていきます。
私たちは、戦後70年という節目にあたって、平和の尊さをあらためて強く胸に刻みます。私たちは、戦争の記憶と多くの犠牲のうえにあるこの国に生きるものとして、武力による問題解決に反対します。核の恐ろしさを目の当たりにした被爆国に生きるものとして、核兵器の廃絶を求めます。私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。
私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性・世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊重し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。
平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)
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以下ネットの反応。
【SEALDs戦後70年宣言文】 この国に生きるものとして、この世界に生きるものとして、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくっていく。そんな私たちのこれからの生き方を示した宣言です。http://t.co/H2809LJubx
安倍の談話とこれを差し替えようぜ。
— TOKYO DEMOCRACY CREW (@TOKYO_DEMOCRACY) 2015, 9月 3
これをもって自ら是正すべきを是正し、行動に変え続け、動きを拡大し、深化することを強く希望しまっす。高らかで確かな言葉だから→SEALDs戦後70年宣言文 http://t.co/W8R1DmSBgC
— いとうせいこう (@seikoito) 2015, 9月 2
多分、どの年代のどんな立場のひとでもすっと理解できる。なんて解りやすい言葉なんだろう。
SEALDs戦後70年宣言文
http://t.co/Ktvmd8HcdI
— see (@seez5214_see) 2015, 9月 2
92年前の今日、同胞が東京の路上でたくさん殺された。2年半前の新大久保、また自分たちは笑いながら殺されるのかと思った。いつか殺されるという不安を記憶の中で共有してきた。宣言文を読んでほっとした。若い人、すごい。誰も殺されたらあかん。
http://t.co/f2Eg3lwCnF
— 李信恵 이(리)신혜 (@rinda0818) 2015, 9月 2
【SEALDs戦後70年宣言文】 この国に生きるものとして、この世界に生きるものとして、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくっていく。そんな私たちのこれからの生き方を示した宣言です。http://t.co/R6QwCEbZoI pic.twitter.com/ipHXIBWxkX
— シンタヤベ (@257antonio) 2015, 9月 2
全面的に支持します。梁田貴之
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs) 戦後70年宣言文
2015年9月2日
http://t.co/aREgLJJtXO pic.twitter.com/l9rkYWwzBu
— 梁田貴之 (@YANADATakayuki) 2015, 9月 2
これは、、。絶対に読むべき。
【SEALDs戦後70年宣言文】 #本当に止める http://t.co/ZgvvyQuQzV
— 重樹 (@vivir_en_paz) 2015, 9月 2
これを英文にして全世界に流すといいし、この宣言文を選挙公約に掲げて衆議院議員総選挙、参議院議員通常選挙に立候補して国民の信を問うほうがいいと思う。ただ、被選挙権が衆議院議員総選挙が25歳、参議院議員通常選挙が30歳なので、被選挙... http://t.co/w2ZM5bNfos
— 池田正綱 (@ikechan77) 2015, 9月 2
私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。
私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性・世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊重し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。
平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。
主役(主権者)は国民一人一人ですから、リーダーという言葉が的確かどうかはわかりません。でもリーダーにはこういった大きなビジョンを語って欲しいですよね。
「安〇談話」と比べたいところですが、僕の国語力では「安〇談話」は理解できないので比べられません。「村山談話」「小泉談話」はすんなりわかりましたが。