タイで政府への抗議活動が拡大 コロナ非常事態宣言を「弾圧に利用」
デモの背景にあるのが軍の影響力が残る政権への不満だ。タイは2014年5月のクーデターで軍事政権が成立したが、昨年3月の総選挙を経て民政に移管された。総選挙での第1党は反軍政のタクシン元首相派の政党だったが、多数派工作を経て7月に誕生したのは、親軍政党を軸としたプラユット連立政権。プラユット氏は元陸軍司令官で軍政でも首相を務めており、軍が政治に影響力を行使する構図は変わらなかった。
今年2月に憲法裁判所が、政権批判の急先鋒(せんぽう)だった野党に解党命令を出すと、抗議活動が起きた。新型コロナウイルス流行で一時下火となったが、感染拡大が収まったことで再燃した形だ。
タイでは新型コロナの市中感染は70日以上確認されていない。しかし、感染状況が安定する中でも、政府は大規模集会を禁じる非常事態宣言を4度延長しており、抗議の参加者は「反対派弾圧のために非常事態宣言を利用している」と反発している。
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以下ネットの反応。
タイで政府への抗議活動が拡大 コロナ非常事態宣言を「弾圧に利用」 https://t.co/27EWRNriMw
デモ活動を支持する声もあり、プラユット首相が対応を誤れば国内の混乱につながりかねない事態だ。
— 産経ニュース (@Sankei_news) August 5, 2020
タイ、反政府集会に学生ら1万人 王室改革求める声も
「首都バンコク近郊で10日、プラユット首相の退陣や憲法改正を求め、学生らが反政府集会を開いた。主催者によると約1万人が参加。新型コロナウイルス感染防止のため3月下旬に非常事態宣言が発令されて以来、最大規模」https://t.co/Okz5wOCOLJ— Naoya Sakagawa (@sakagan) August 10, 2020
⚠️新型コロナウイルスに関するお知らせ(非常事態宣言の延長について)
🇹🇭🇯🇵在タイ日本国大使館
タイ政府は7月31日付けの官報において、7月31日までタイ国内全土を対象に適用することとしていた非常事態宣言を8月31日まで延長する旨発表しました。 pic.twitter.com/KTRUMHGphK
— タイ楽ノマド👀🇹🇭 (@thairakunomad) August 3, 2020