この日の評議員会はオンライン会議で、記者にも公開されていた。森会長は「テレビがあるからやりにくいんだが」と前置きしたうえで、「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」とも発言。「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」などと語った。その場にいたJOCの評議員会のメンバーからは笑い声もあがった。
記事では、ツイッター上で森会長の辞任を求める声が出ているとした上で『森氏の発言は女性に対する差別にほかならない』とか『問題は誰も彼に異を唱えなかったことだ』という投稿を引用しています。
また、フランスのAFP通信は「東京2020の会長が会議で性差別発言との報道」との見出しで、日本のメディアの報道内容を紹介した上で、各国の男女の格差を示す世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数で去年、日本の順位が153か国中121位だったと指摘しています。
また、ロイター通信は、森会長の発言を受けてお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが聖火ランナーを辞退すると発表したことを伝えています。
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以下ネットの反応。
NYTは、森喜朗氏の発言の問題だけでなく、その場にいた人が誰も異論を唱えなかったということの問題点にも着目していますね。つまり、この問題は、森喜朗氏個人だけの問題ではなく、日本社会が抱えている問題の一つだとして着目されている訳です。 https://t.co/8bYqWlWoZr
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 3, 2021
森喜朗氏の「女がたくさんいると会議は時間がかかる」発言、海外メディアもさっそく報じてます。
NYTは問題の本質をついていると思う。
森発言は問題だけど、本当の問題は誰も彼に抗議しなかったこと。
— 中村かさね Kasane Nakamura/ハフポスト (@Vie0530) February 3, 2021
【海外でも波紋】森会長の“女性蔑視”発言をNYTも報道「誰も止めなかったことが最大のニュース」 https://t.co/Icksyw6lob
「東京五輪組織委員会の会長が会議で女性の限界を示唆」という見出しで報じたhttps://t.co/Icksyw6lob
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) February 3, 2021
森会長の女性蔑視発言をNYTが報じています。「東京五輪のトップが、会議における女性の制限を示唆」。英語で読むと、かなり強い見出しです。あまりに非常識で、釈明の余地のない発言であり、このNYT記事を受けて各国で批判が広がるのは必至だと思います。 https://t.co/gTqXI3Of2v
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) February 3, 2021