中東地域で感染が拡大し世界各国に広まりつつある新型コロナウイルスのMERS感染者が登場したアシアナ機が、消毒されないまま中部国際空港までフライトしていたことが判明しました。
MERS患者と同時に搭乗した日本人はいないとのことです。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/02/mers-asiana-air-nagoya_n_7489906.html
重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染者が搭乗した旅客機が、消毒されないまま、名古屋市近くの中部国際空港までフライトしていたことが分かった。感染の確認が遅れたことが原因。韓国紙「朝鮮日報」の経済ニュースサイト「韓国ビズ」が5月31日に報じた。
5月26日、韓国人の男性会社員(44)は、出張のために723便で香港入りした。産経ニュースによると、男性は家族がMERSに感染し自身も発熱していたことが香港国際空港での検査で判明した。しかし、男性は検疫官に「患者との接触はない」と虚偽の説明をして入境し、そのまま中国広東省の恵州市にバスで移動。27日夜になって韓国政府からの通報を受けた中国当局が、男性を恵州市のホテルで見つけ、病院に隔離。感染が確認されたという。
香港政府は5月29日、723便に搭乗して、席が近かった「濃厚接触者」の韓国人3人と中国人9人の計12人を強制隔離すると発表した。MERS患者と同時に723便に乗った人の中に、日本人はいなかったという。世界保健機関(WHO)によると、MERSの感染者はこれまでに1100人以上が確認され、約430人が死亡している。韓国では6月2日、2人の死亡が確認された。
日本の厚生労働省では、「MERSは、海外の感染予防対策が不十分な医療機関等においては、患者から医療従事者や他の患者に感染(二次感染)した例が報告されている。しかし、季節性インフルエンザのように、次々に人から人へ感染することはない」と説明している。
WHOのチャン事務局長は、2013年5月下旬、年次総会の締めくくりとなるスピーチで「現在私にとって最大の懸念は新型コロナウイルスである。一つの国だけで対処できるものではなく、全世界への脅威の一つである。」[12][13][14]とした。治療方法、感染方法(つまり感染防止方法も)、宿主が全く分かっていないからである
2013年6月末現在、ヒトヒト感染での空気感染例はなく、濃厚接触感染が存在するとされている。
石鹸による手洗い、マスクの装着、人の触る所の消毒などが予防となる。洗っていない手で、目や鼻や口などの粘膜に触らないようにする必要がある[61]。また、ウイルスの付着しやすいマスクの表面には触らないよう注意する必要がある。
MERSはインフルエンザウイルスなどとは違って空気感染はしないというのが今のところの見解のようです。
ただ、宿主がわかっていないために感染防止方法・治療方法も不明です。ですから、絶対に空気感染しないとも言い切れません。
現在(6月1日)20か国以上1154人の患者が確認され、431人が死亡したとのことです。韓国での感染を受け厚生労働省もようやく動き始めたようですが、速やかな対応をすべきでしょう。