首相補佐官が10代の女子に論破され、逃走するという「事件」が起きたのですが、あまりの切れ味に実はおっさんなのではないかという噂が出ていましたが、6月19日のIWJの特別番組で噂の人「ほなみ」さんが電話出演しました。
首相補佐官が10代の女子に論破され、逃走するという「事件」が起きた。
自民党・礒崎陽輔首相補佐官が6月9日、集団的自衛権行使の必要性をツイッター上で力説していたところ、「ほなみ」さんという18歳女子にことごとく反論され、「集団的自衛権と個別的自衛権の違いすら分かっていない」と論破されたのである。
最終的に礒崎氏は「ほなみ」さんをブロックして幕引きをはかったが、首相補佐官が10代の女子に論破されたことはたちまち話題となった。ふたりのやりとりのまとめは約43万viewを記録している(6月21日時点)。
【悲報】総理補佐官の礒崎陽輔 (@isozaki_yousuke)が、ツイッターで喧嘩をふっかけるも論破され、相手が10代女子とわかるとブロックして逃走←バカ
しかし、礒崎陽輔氏といえば、国家安全保障を担当する首相補佐官であるだけでなく、東大法学部卒の法学士で、自民党の憲法改正推進本部・事務局長まで務める人物である。常識的に考えれば、10代の女子に言い負かされるとは少々信じがたい。ネットでは「10代女子というのは虚偽ではないか」といった声も上がった。
10代女子・「ほなみ」は実在するのか。実在するとすればどんな人物なのか。6月19日、「ほなみ」さんがIWJの特別番組に電話出演し、思いを語った。
岩上「『ほなみ』さんという方をご存知でしょうか。礒崎陽輔首相補佐官とツイッター上でバトルした子なんです。もしもし?」
ほなみさん「もしもし」
岩上「若い人が政治参加をする、あるいは、この戦争立法や集団的自衛権など、戦争詐欺師みたいな話に抗議する、ということをテーマに、今、話をしてるんですが、ほなみさんは、礒崎陽輔首相補佐官が、ツイッターで戦争を火事に例えて、真っ向から噛み付いて、異論を唱えたでしょ?」
ほなみ「そうです。戦争を火事に例えることが、まずおかしいし。例え話って、比喩から持ってくるじゃないですか。比喩は、同類のものじゃないと、比喩にならないじゃないですか。
戦争と火事を同列に並べてるところがおかしいんじゃないか、って指摘をしたら、『例え話の意味もわかっていないのか』みたいなことを言われて、そこからちょっとヒートアップしちゃったんですけど」
岩上「戦争と火事が例え話としてイコールにはならないと思った理由はなんでしょう?」
ほなみ「戦争は人を殺しあって、敵がいる。どっちからみても、敵は敵じゃないですか。消火活動じゃなくて、人同士が殺し合うじゃないですか。火事は敵なんていなくて、みんなで協力して消火活動して…」
岩上「災害だもんね」
ほなみ「火が消えれば(終わり)、みたいな感じで、攻撃してくる相手もいないじゃないですか」
岩上「いない。みんなが同じ方向を向いてるよね。利害が対立してるわけじゃない。火事と戦っても、火事から攻撃されるってことはないもんね」
ほなみ「そうです」
岩上「礒崎さんは災害と戦争をうまく混同して、話をしているってことだよね?」
ほなみ「はい。そうですね」
岩上「なるほどね。鋭いところに気が付きましたね」
ほなみ「でも、普通に考えて、そうなんじゃないかと私は思います」
頭の切れ方は性別も年齢も関係ないのでしょうね。どれだけ素朴に疑問を持てるか、その疑問にどれだけ真摯に向き合えるかということが大切なのでしょうか。
しかし、いよいよこれで首相補佐官が若い女性に「安全保障関連法案」でコテンパンにされたということが現実味を帯びてしまいました。