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【だって両方共自己免疫疾患だもの】全身脱毛症(重度の円形脱毛症)の男性、関節リウマチの治療薬でフサフサに

投稿日:2015/06/21/ 10:36 更新日:

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関節リウマチの薬で重度の円形脱毛症(全身脱毛症)が改善したという話を見つけました。

http://science.srad.jp/index2.pl?section=&color=blue&index=1&view=search&duration=-1&startdate=20140728&page=3

米国で全身脱毛症の25歳の男性が乾癬治療のためにトファシチニブの投与を受け続けたところ、乾癬の症状が改善するとともに発毛が始まり、8か月後には頭髪がフサフサになったそうだ。

全身脱毛症(汎発性脱毛症)は重度の円形脱毛症で、現在のところ有効な治療法は判明していないという。この男性は全身性脱毛症のほか乾癬も患っていたため、イェール大学で乾癬の治療を受け始めたそうだ。大学では関節リウマチなどの治療に使われるトファシチニブを男性に毎日10ミリグラム投与。治療開始前には乾癬のプラーク部分にのみ毛髪が生えていたが、2か月後には乾癬の症状の改善とともに頭や顔で7年ぶりに発毛が確認されたという。投薬量を毎日15ミリグラムに増やし、さらに3か月経過すると頭髪は生えそろい、まゆ毛やまつ毛、腋毛などの体毛がはっきり確認できるほどの濃さになったそうだ。治療を始めて8か月後には、もともと体毛の薄かった腕や脚を除く全身で元のように生えそろったが、男性は副作用を感じることはないといい、検査の結果にも異常はないとのこと。

トファシチニブはすべての乾癬に効果があるわけではないが、過去にマウスで全身脱毛症から回復したとの実験結果があったため一石二鳥を狙って使用を決めたとのこと。発毛はトファシチニブが免疫システムによる毛包への攻撃を抑制したためとみられる。論文を執筆したBrett A. King氏は、クリーム状のトファシチニブを円形脱毛症の治療に使用する臨床実験を提案しているとのことだ。

img20090211231846528

円形脱毛症はⅡ型アレルギー、関節リウマチはⅢ型アレルギーという違いはあるものの両方とも自己免疫疾患です。ちなみに花粉症・アトピー・喘息などはⅠ型アレルギーと呼ばれ花粉などの外部からの抗原に反応するもので、今回話題になっている円形脱毛症や関節リウマチなどの自己免疫疾患は、自分の体を抗原とみなして攻撃してしまうことによって起こるものです。

それで、反応する抗原は自己免疫疾患の中でも違うのですが、症状の発生機序は同じとされています。

ウィキペディアの「アレルギー」のページ

ですから円形脱毛症と関節リウマチに同じ薬が効いたって何の不思議もないのですが、僕らにはそういう風な見方もあるということはほとんど知らされませんよね。おそらく円形脱毛症や関節リウマチの患者さんでさえこんな基本的な話すら知らない(説明されていない)と思います。ここに西洋医学(臓器ごと、目や鼻のパーツごとに細分化して治療してきた)の闇があります。

健康になりたい人は常に西洋医学は部分的な視点しか持っていないということを踏まえて、大きな視点を持たなければ健康にはなれないということを忘れないようにしましょう。

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