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http://blogos.com/article/171159/
私は、最初に週刊文春で報道された時点から、ブログ等で「絵に描いたようなあっせん利得」と評し、衆議院予算委員会公聴会でも、「狭いストライクゾーンのど真ん中のストライクの事案」などと表現して、あっせん利得処罰法違反等による刑事事件の捜査の対象とすべき事件であることを繰り返し訴えてきた。
しかし、今年1月にこの問題が表面化し、その1週間後に甘利氏が大臣を辞任したが、その後も、検察が本格的に捜査を行おうとしている様子はうかがえなかった。「検察は参議院選挙までは捜査に着手しない」というような話も耳にしていた。
だからこそ、昨夜、NHKの「ニュースウォッチ9」の冒頭で、このニュースを聞いた時には、正直驚いた。
この問題での処罰の中心となるべき甘利事務所や秘書の側が対象となっておらず、URや建設会社側だけに捜索が行われたということから、それまで散発的に報じられていた捜査の動きと同様に、告発を受けて捜査をせざるを得ない立場の検察が「ガス抜き」のためにやっているのではないか、という見方もできなくはない。
それにしても、甘利氏が外交交渉を担当したTPP関連法案の国会審議が始まろうとしている時期、しかも、この7月に衆参同時選挙が行われる可能性も取り沙汰されており、その前哨戦として極めて重要な衆議院北海道5区の補欠選挙を直前に控えている時期だ。この時期の「甘利問題」での強制捜査着手というのは、政治的な影響は大きいと言わざるを得ない。
政治的影響を生じさせる事件、とりわけ選挙への影響が大きい強制捜査の着手に対しては、検察に対し、法務省サイドからの抑制が強く働く。まして、絶大な政治権力を握る安倍政権の意向に反する方向での捜査着手に対しては、強い反発が生じることは必至だ。
どの時期に、どのような捜査を行うかは、捜査機関側が判断する問題であり、政治的影響への配慮を優先させるなら、告発されていても、当面は本格的捜査を見合わせるということも考えられる。
それだけに、突然の強制捜査、しかも、夕方に着手し夜を徹して行われているというUR等に対する捜索差押というのは、捜査の方法としてもインパクトが強い。検察の本気度を示しているように思える。
~中略~
今回のUR側等への捜索に関しては、「政治的な強い向かい風」の中での強制捜査に着手にした東京地検特捜部の決断に、まずは敬意を表したい。そして、今後、事件の真相解明に向け、幾多の困難を乗り越えて捜査が遂行されていくことを強く期待したい。
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以下ネットの反応。
甘利問題 強制捜査を決断した検察に敬意を (郷原信郎) #BLOGOS https://t.co/QDwDo0cv1w 地検特捜部は甘利事務所まで捜査の手を緩めず踏み込めるかどうか。や、世論の力で踏み込ませないといけない。いいかげんここから安倍政権の終わりの始まりにしないと。
— namonakisonzai (@patho0_0s) 2016年4月9日
甘利問題 強制捜査を決断した検察に敬意を #BLOGOS https://t.co/1Loa92aUKj
決断って、敬意って、検察の当たり前のお仕事ちゃうんですか?
絵に描いたようような斡旋利得罪疑惑、遅いくらいです。— ひろみ (@hiromi19610226) 2016年4月9日
| 郷原信郎氏 我々ド素人とはまるで観点が違う・・・是非皆さん読んでいただきたい。検察の本気度か・・・ https://t.co/9V3eLHQj92
— 森 優 (@katabutu) 2016年4月9日
捜査の時期や方法など、我々ど素人とはまるで視点が違う郷原弁護士の「甘利ワイロ問題強制捜査」についての見解です。確かに、言われてみればなるほどなんですよねー。僕も昨日はビックリしましたもん。そして、これにて山尾バッシングは見る影もなくなりました。
これは一体どういう事なんでしょうかね?検察が動いたのはどういう意図からなんでしょうか?検察の裏には・・おっと、誰かが来たようだ。