2015年6月27日に渋谷ハチ公前で行われた「SEALDs(シールズ)」主催の「戦争立法」に反対する集会で、三年前に、アフガニスタンの子供たちと数か月を共に過ごした経験を持つミキさんが、自身が目の当たりにした「戦争の悲惨な現実」について痛切に訴えました。
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「友人やそのまた友人が、戦地で傷つくことに私は耐えられません」渋谷ハチ公前の戦争立法反対集会で若い女性が訴え アフガニスタンで目の当たりにした「戦争の現実」
スピーチ抜粋(全文は引用元で見れます)
「最近はよく志半ばで亡くなった人の、悲劇のストーリーが映画化されるけれど、あれは美談なんかではありません。日本人がかつて行った侵略戦争で、人々は憎んで殺し、殺される論理のなかにいました。それは、悲劇以外の何物でもありません。だけど、今の生活と、その物語とが、あまりにかけ離れすぎて、まさか日本人が戦争なんてしないだろうといつの間にか私たちは、思い込んでしまいます。だけど、戦争は70年前だから起こったんでしょうか。」
「今の(平和な)日本があるのは、別に日本人という種族が優秀だったわけではない。私たちの持つ人を憎んだり、恨んだり、そういう負の感情を放っておくと簡単に争いが起こるから、何百年もかけて世界の人々は、暴力的な感情との付き合い方や折り合いのつけ方を、繰り返し反省し、話し合って、ようやくいくつかの約束事として形にしてきたのではないでしょうか。その積み重ねの最たるものの一つが、日本国憲法です」
「アフガニスタンには大切な小さな友人たちがいます。彼らやその家族を日本人が、日本人の作った武器が、傷つけることに私は耐えられません。この国の平和と国民の命を守るために、友人やそのまた友人が戦地で傷つくことに私は耐えられません」
「今、実は反対しているのに、声を上げていない人が私の周りにはたくさんいます。そういう人たちに聞いてもらいたい。犠牲者が出てからでは遅いんです。福島の原発事故で、そのことを痛い程私たちは突きつけられました。法案が通って、人が亡くなった時、『だからそうだと思っていたんだ』と、『僕の、私の思っていた通りになった』と、優越感に浸るんですか。反原発を長年訴えてきた先生は、原発事故以降、間に合わなかったと肩を落としていました。そんなことを、また繰り返すんですか。声を上げるなら今です」
「SNSで『いいね!』が増えても安倍さんに危機感を持たせることはできないでしょう。彼は彼の人生における大きな使命を今全うしようとしているのですから。私たちも、それに見合うだけのエネルギーを注がなくてはいけません。国会前に集まってください。デモで一緒に歩いてください。想像力の乏しい首相には、実態で反対の姿勢を見せなくては私たちの意志は伝わりません。忙しいのにわざわざ来るからこそ意味があるのです。疲れてるけれど、行かなくてはと思うそのエネルギーに驚くのです」
「忙しいのにわざわざ来るからこそ意味があるのです。疲れてるけれど、行かなくてはと思うそのエネルギーに驚くのです。」