自民党の若手勉強会「文化芸術懇話会」での発言について、各新聞社社がどのような見解を持ち、どのような反応を示したかを毎日新聞が調査しました。新聞名だけだとイメージしづらい新聞もあるかと思いますので、新聞のイメージを掲載し可視化しました。
報道圧力発言:在京6紙 危機感に濃淡 その違いは…http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000m040107000c.html
自民党国会議員の勉強会で出席者が報道機関に圧力をかけるような発言をした問題について、多くの新聞が批判的に報じ言論・報道の自由への危機感をあらわにした。ただ、毎日新聞が新聞各社と通信社に議員らの発言への見解を選択式で尋ねたところ、在京6紙と2通信社のうち「問題がある」としたのは毎日を含め4社にとどまり、濃淡が出た。勉強会で作家の百田尚樹(ひゃくた・なおき)氏から名指しで批判された沖縄県の2紙はともに「問題がある」とした。
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下記に紹介する新聞記事は、今回の記事とは関係ありません。どういった新聞が、どういった意見を持っているか「可視化」するために掲載しました。
在京6紙 毎日、朝日、東京、読売、日経、産経
問題があるとした新聞社2社
毎日新聞=TBS
毎日の小泉敬太・編集編成局長は「言論・報道の自由をないがしろにする発言が、政権与党の会合の中で出たのは重大な問題だ」とした。
朝日新聞=TV朝日
朝日の橋本仁・東京本社報道局長は「報道の自由にかかわる重要な問題」と答えた。
問題があるかどうかの質問に直接答えなかったほかの4社
東京新聞(中日新聞東京本社)
27日朝刊の社説で「言論の自由への重大な挑戦」「報道機関全体で抗議すべきことである」と記した。
読売新聞=日テレ・日本経済新聞=テレビ東京
読売新聞、日本経済新聞は26日朝刊で勉強会を報じたものの「圧力発言」には触れなかった。
産経新聞=フジテレビ
産経新聞は29日まで社説を掲載していない。26日に百田氏の発言を報じ、27日5面に与野党の対応をまとめた。28日5面には百田氏の「一言だけ取り出すのは卑劣」との反論を載せた。
通信社 共同通信、時事通信
共同、時事通信はいずれも「発言は問題がある」とした。
沖縄2紙 沖縄タイムス、琉球新報
沖縄県の沖縄タイムス、琉球新報はともに「問題がある」とした。
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今回の各新聞社の対応は、自民党への距離、擦り寄り度がハッキリと出た結果となりました。非常にわかりやすくていいですね。ただ、常にハッキリとした記事を書く東京新聞が「問題がある」と明言しなかったのはなぜでしょうか?
それにしても、今回のような明らかな言論弾圧・封殺に対して、言論で飯を食っている連中が声を上げないというのは、よっぽどの末期症状なんですね。報道ステーションで古賀茂明が言ったことが理解できていなかった人も、今回の件でだいぶ理解が進んだのではないでしょうか。
そして、もっともっと頑張って理解しないと、気づいたときにはすでに・・なんてことになる可能性がめちゃくちゃ高いです。