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http://lite-ra.com/2016/05/post-2295.html
だが、日本政府の対応への疑問もさることながら、またかとうんざりさせられるのは、今回の事件に対するネット上の反応。そう、お決まりの「自己責任」という声が、またも噴出しているのだ。「自己責任だから助ける必要なし」「国に迷惑をかけちゃダメ」「自己責任で何とかしろや」「助かったらまた行くでしょ?」
だが、そんな考え方は、決して当然のものではない。むしろ、人質事件が起こると日本に沸き返る「自己責任論」を、海外のメディアは“日本の異常な状況”だと見ている。
しかし、海外の反応はこれとまったく違った。アメリカのパウエル国務長官が「イラクの人々のために、危険を冒して現地入りをする市民がいることを、日本は誇りに思うべきだ」と発言したことは有名だが、フランスの高級紙ル・モンドも、〈外国まで人助けに行こうとする世代が日本に育っていることを示した〉と高遠さんらの活動を評価。
だからこそ、いま一度、繰り返しておきたい。国が国民を助けることこそ当然の話であって、国の言う自己責任論に国民が乗っかってしまえば、当然の義務を果たさない政府を容認することになる。ましてや、安田氏は自分勝手でもわがままを通した人でもまったくない。国内の大手メディアが報じない戦場やテロリスト組織の実態をあきらかにするために、つまり国民の知る権利を守るために身体を張ってシリアへ渡ったのだ。そうした人物を見殺しにするような、そんな残酷な国ではたしていいのか。
いま、わたしたちが発するべきは、何もしない国にお墨付きを与える自己責任論ではなく、「I AM JYUNPEI」という安田氏の救出を求める声であるべきだ。そして、「自己責任でなんとかしろ」と無責任に主張するネット民は、自分もまた人質の見殺しに加担していることを肝に銘じるべきだろう。
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以下ネットの反応。
国民の生命・財産を守るのが使命というけど、この国の政権中枢は「自分に都合のいい人」だけが国民なんだなだと思わざるを得ないヽ(`Д´)ノhttps://t.co/tdcVotZ9QU https://t.co/j0ucU0f0vP
— wagatsuma sakae (@tenkiame5955) 2016年5月31日
リテラ安田純平氏の新画像公開でまた「自己責任論」が…欧米メディアが一斉に指摘する日本の“お上”意識の異常性https://t.co/reMFJLxGja安倍氏が総理大臣となり国が助ける必要はないなどという意見が、さも当然のようにまかり通っている。そんな残酷な国ではたしていいのか。
— ookubomituyuki (@pipiehon) 2016年5月31日
税金と憲法で権力を与えられている政府が、国民に自己責任なんて、笑っちゃう話でしょ!知性低すぎ。
安田純平氏の新画像公開でまた「自己責任論」が…欧米メディアが一斉に指摘する日本の“お上”意識の異常性 https://t.co/ccs3u64sRF via @litera_web
— mathiew野党共闘 まともな政治を! (@thomasmathiew16) 2016年5月31日
安田純平氏の新画像公開でまた「自己責任論」が…欧米メディアが一斉に指摘する日本の“お上”意識の異常性 https://t.co/gDIqi7NRuE @litera_webより
もう心の狭い自己責任論にはウンザリだ— ぴぽぱろぷ (@pipoparo) 2016年5月31日
自分の身の危険を顧みずマスメディアがブルって行けない戦場に行って情報を届けてくれる戦場ジャーナリストは日本の宝ですから、何を差し置いても助けなければならない存在です。日本政府が助けないとなれば今後戦場に取材に行く人なんていなくなりますよ。知名度のある戦場カメラマンの渡部さんが拘束されたら絶対に「自己責任論」とはならないでしょうね。