安倍総理は3日の平和安全法制特別委員会で、自民党若手議員が「マスコミを懲らしめなければならない」と発言したことについて、「極めて不適切だった。総裁として国民に心からおわびしたい。沖縄県民の気持ちも傷つけたとすれば申し訳ない」と陳謝しました。
この発言は全国的に報道されたのでご存知かと思いますが、その後に民主党の枝野幹事長から報道の自由度ランキングが安倍政権は低いことを指摘され、「安倍政権の全体としての姿勢が報道機関に萎縮効果を生じさせているのではないか」と問われた後の発言をご存知でしょうか?
「本当に萎縮しているなら報道機関にとって恥ずかしいことだ。萎縮するのは権力におもねろうということだ。常に権力に立ち向かう姿勢こそ求められている」と言ったのです。
圧力をかけている側が、圧力をかけられている側に対して、「なぜ抵抗しないんだ」と言いはなったのです。
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安倍首相が“威圧問題”に居直り「萎縮するのは報道機関の恥」http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161411
安倍首相は、自民党の勉強会で報道機関を威圧する発言が相次いだ“事件”の後、初めて衆院平和安全法制特別委員会に出席した。首相は、民主党の枝野幸男幹事長の追及に対し「最終的には(党総裁の)私に責任がある」と認めた。
また枝野氏が「安倍政権の全体としての姿勢が報道機関に萎縮効果を生じさせているのではないか」とただしたところ、「本当に萎縮しているのであれば、報道機関として恥ずかしいこと」などと居直った。
6分30秒過ぎから今回の安倍総理の発言があります。
しかし、報道の自由度ランキングの推移グラフを見ると安倍政権の時は2006年も含めきわめて順位が低いのが目につきます(50位以下は安倍政権だけ)。このランキングが全てとは言いませんが、やはり安倍政権は真摯に受け止めるべきではないでしょうか。
それにつけても、安倍総理(連日の自民党)のこのお粗末な答弁は何なんでしょうか?こんな発言をすれば、後にたたかれることは自明かと思います。自分の発言が何を意味するかということすらわからなくなっているということでいいですかね。