最近、東京新聞が面白い。
1月19日「英国はどこへ行くのか」という見出しで
社説を書いている。
イギリスがEU市場に残留するということは、移民の流入を
認めなければならない、移民に自国民と同様の
手厚い社会保障を適用しなければならないと、
この社説は正直に解説する。「EU法によって英国民ではなくEU市民となることを
一方的に迫られるのである」とも書いている。
イギリスは主権回復の道を選んだのだ。特にこの社説で驚いたのは、「自由貿易は『善』、保護主義は
『悪』とする新自由主義経済を謳歌してきたのが米英両国だ。
そこでいち早く揺り戻しが起こった意味を考えるべきだろう」
と書いていることだ。
この態度は、朝日新聞とも、産経新聞とも違う。「行き過ぎたグローバル化は格差を生み、先進国の賃金を
下げ、雇用を奪った」と正確に書いている。「賃金水準や雇用の安定化を図る合理的な保護主義があって
いいのではないか」とまで踏み込んで書いているのだから
素晴らしい。毎日新聞などやめて、東京新聞を取るべきでしょう。
歴史認識や憲法・国防では左翼っぽいが、その他の問題では、
うなずくことが大変多い。
他のどの新聞とも違うのは「権力のポチ」ではないという
特色である。
これはメディアの最も重要な価値なのだ。
スポンサーリンク
以下ネットの反応。
小林よしのり氏が東京新聞を取れと言っている。これが正当保守の摂理ある見解でしょう。反トランプのリベラル知識人は既得権グローバル派で、ネトウヨ諸氏と日本会議界隈は反中韓属米ネオリベ派の括りか?➡東京新聞は「権力のポチ」ではない https://t.co/gKrmkMr22p
— kounosuke (@shimukakietsu) 2017年1月21日
元々日刊ゲンダイや東京新聞はゲリラ的な論点(実は東京新聞は知らない)だったのが今は政論だ。しかも小林よしのりが誉める時代になった。隔世の感あり。
東京新聞は「権力のポチ」ではない(小林よしのり) https://t.co/D4Vc8GaslC
— 777suga (@larkmild2) 2017年1月20日
「自由貿易は『善』、保護主義は『悪』とする新自由主義経済を謳歌してきたのが米英両国だ。そこでいち早く揺り戻しが起こった意味を考えるべきだろう」
「行き過ぎたグローバル化は格差を生み、先進国の賃金を下げ、雇用を奪った」
「賃金水準や雇用の安定化を図る合理的な保護主義があっていいのではないか」
こういった視点もあるということを多くの日本人が知るべきです。このままでは、日本は「行き過ぎたグローバル化」の中に取り残されてしまいます。日本(の庶民)だけが奪われ続けてしまいます(おそらくトランプも日本狙ってるでしょう)。
TPPや軽減税率の頃はかなりトーンダウンしてた感じでしたが、最近の東京新聞は面白いです。正月1日から堤未果氏とどなたか(失念)の対談が2面使ってどーんと掲載されてました。