日本人の命を守る「国民皆保険制度」を安倍政権は米国の製薬・保険業界のために破壊しようとしている!
エロ雑誌で有名な週刊プレイボーイにこんなセンセーショナルな見出しの記事がありました。
http://wpb.shueisha.co.jp/2015/05/19/48102/
崩壊寸前の危機に瀕(ひん)したアメリカの医療制度の実態を、綿密な取材とともに描いた堤未果(つつみ・みか)氏の前作『沈みゆく大国アメリカ』(集英社新書)。
その「後編」ともいうべき本書『沈みゆく大国アメリカ〈逃げ切れ!日本の医療〉』の舞台は日本だ。近い将来、日本の医療制度が「アメリカ化」され、強欲資本主義の餌食になろうとしている…と警鐘を鳴らす一冊である。
【堤】今の皆保険制度は治療のほぼ9割が保険適用ですから、保険証さえ持っていれば、ほとんどすべての医療サービスが受けられます。
ところが、この制度で自由診療で使える薬が拡大されると、薬を供給する側は手続きも時間も費用もかかり、厚生労働省の厳しい審査も通す必要がある保険適用薬より書類だけで済み、簡易なスピード審査で薬価を勝手に決められる「自由診療」のほうがはるかに効率がいいし利益が大きいので、そのうち自由診療の薬が増え、公的保険に入る薬は減ってゆくでしょう。
実は、日本は先進国の中でも低い医療費で質の高い医療を広く提供し、平均寿命が高いことでWHO(世界保健機関)をはじめ世界の国々から高い評価を受けているんです。
これほどレベルの高い医療をこんなに安く、それも保険証一枚あれば全国どこでも好きな病院に行けて、ほとんどその日のうちに治療が受けられる。これは本当にすごいことなんです。
【記者】そんな「日本の宝」である皆保険制度に守られた日本の医療を製薬業界や保険業界など巨大国際資本の医産複合体が狙っている。それがこの本の大きなテーマですね。
―あまり意識していないけれど、実は自分たちが「皆保険制度」というバリアに守られているのだということですね。ところがそのバリアを突き破ろうと外圧がかけられ、コトもあろうに日本政府がバリアを「岩盤規制」と称して、自らドリルで穴をあけようとしている…。
マイケルムーアの「シッコ」の世界=アメリカの悲惨な医療状況が日本にもやってくるというお話ですね。
しかも、遠い未来の話ではなく数年単位の近い未来のお話です。
保険証がないと困る人、医療費の全額を払いなくない人(今は3割負担)、バカ高くなる薬を買いたくない人は関心を持たなければならないことです。
しかし、週刊プレイボーイなんていうエロ雑誌(僕らが若いころの感覚です)のほうが、テレビや新聞よりもよっぽど大切なことをマジメに書いてるんですから困ったものです。
これからは子供にも、新聞やテレビなんか見てないでプレイボーイを読みなさいと言わなきゃなりません。