路上生活者の避難拒否 自治体の意識の差が浮き彫りに 専門家「究極の差別だ」
台風19号に伴って開設した避難所で、東京都台東区は路上生活者など区内の住所を提示できない人を受け入れなかった。生活困窮者支援の専門家からは「究極の差別だ」などとの批判が上がる。東京都内では住所の区別なく受け入れた区もあり、「災害弱者」への意識の差が浮き彫りになった。【塩田彩、江畑佳明/統合デジタル取材センター】
受け入れを断られた北海道出身の男性(64)は12日午前、支援団体の案内を受けて忍岡小の避難所を訪れたが、受付で北海道内の現住所を記載したところ、区の担当者から受け入れられないと言われたという。
東京23区のうち、13日に取材できた台東区以外の12区は、住所を理由に避難者を排除することはないと回答した。
世田谷区災害対策課によると、同区は神奈川県との境を流れる多摩川の河川敷に住んでいるホームレスの人たちに対し、事前にチラシを配って台風と避難所の情報を知らせた。今回はホームレス向けの避難所を2カ所用意したが、利用者はなかったという。
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以下ネットの反応。
台東区の避難所が路上生活者を拒否したという。住所と名前を記入させられ、名前はともかく住所が書けなかったからだ。家がない、つまり住所がないからホームレスと言うのに。何という冷たい対応だろう。誰にも等しくある生存権を知らぬ役人がいたということだ。これを無慈悲と言わずして何と言おうか。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) October 14, 2019
世田谷区はホームレスにチラシ配付。台東区は排除。
なぜこれほど対応が違うのか、事後でも検証が必要。→路上生活者の避難拒否 自治体の意識の差が浮き彫りに 専門家「究極の差別だ」 - 毎日新聞 https://t.co/pkZpcMjbUr
— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) October 14, 2019
やはりこれはまずかった。「住所がないから」は今後別の条件に入れ替わる可能性だってある。深刻なのは、人が人を締め出す様が日常の風景になっていく社会で子どもたちが育つこと。https://t.co/6Y5u3hkOPF
— 子どもと大人の精神科医 (@yukichildpsy) October 13, 2019
問題を指摘されて「でもしょうがないよね」と目配せし合うくらいならまだしも、臭いがどうのとか納税者優先とか理屈をこねだして馬脚をあらわすところまでがジャパン村クオリティ。いや台東国クオリティかな? 「公共性」についての理解がもう根本から異なる。https://t.co/zJod6J43Cg
— 斎藤環 【新刊】『オープンダイアローグがひらく精神医療』 (@pentaxxx) October 13, 2019
台東区の措置を「住所が無い(=住民税を払っていない)者の受け入れ拒否は、やむを得ない」と支持する人が一定数いることに戦慄する。基本的人権の行使が、納税等の義務と引き換えだと本気で信じているのか。
『路上生活者、台風19号の避難所入れず 台東区「住所ないから」』 https://t.co/uMcmTy6aB1
— きづのぶお (@jucnag) October 13, 2019
北区「区外から来た方も受け入れた。区民かどうかで判断するような差別的な対応はしていない」
荒川区「たまたま区内に来ていた人もいるだろうし、すべて受け入れている」
稲葉剛氏「行政による究極の社会的排除であり差別と言わざるを得ない」(台東区の対応について) https://t.co/Tg3hzqhzSw
— 望月優大 (@hirokim21) October 13, 2019
台東区が路上生活者の避難所利用を拒否。「来るという観点なく援助の対象から漏れた」と担当者https://t.co/5JjSg0jnQg
問題の背景について私が解説しています。ぜひご覧ください。引き続き、この問題を追及していきます。
— 稲葉剛 (@inabatsuyoshi) October 13, 2019
保守的な母だったが、ホームレス(路上生活者)について、「あの人たちが掛け金を払ったのに、もらえてない年金いっぱいあるでしょうね」と言ってた。工場や会社勤めしてても、倒産や怪我、病気になり仕事も家庭も失う現実への想像力はあった。母が生きてたら、台東区の避難所のこと、怒っただろうな。
— 大橋 由香子 (@yukatorawman) October 13, 2019
東京都は計画運休にともない行き場を失った外国人観光客たちが一時的に滞在できる施設として台東区の上野地区にある東京文化会館を開放しました。https://t.co/dMAqogYQFJ pic.twitter.com/H24HJXJGq1
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) October 12, 2019
野宿者の避難所として会館を明日の朝まで開放中です。
台東区の災害対策課に問い合わせたところ、「区の避難所は基本的に野宿者はお断りしている。川が氾濫したりした場合は現場判断する。」と信じがたい回答。 pic.twitter.com/e6j6l3Fzpm— 山谷労働者福祉会館 (@sanyadesu) October 12, 2019