スウェーデンに住むある家族が、2週間有機食品だけの生活にしたところ、それ以前には検出されていた殺虫剤や殺菌剤や植物成長調整剤などが検出されなくなったという報告がありました。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/21/one-family-went-organic-two-weeks_n_7349268.html
いつもの食事を、有機農業で作られた食品だけを使った食事に切り替えたらどうなるだろう?
スウェーデンのスーパーチェーン「コープ」とスウェーデン環境研究所(SERI)が、それを調べるための実験を共同で行った。
実験に参加したのは5人家族のパルムベリ家。実験は21日間におよび、最初の1週間は一家は化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使った従来の農法で作られた農産物を使った食事を食べた。そして一週間後に全員の尿を採取してSERIの研究所で分析した結果、尿からはさまざまな種類の殺虫剤や殺菌剤、植物成長調整剤が検出された。
その後パルムベリ一家は、今度は2週間にわたって有機食品のみを使った食事に切り替え、石鹸などのパーソナルケア用品もオーガニック製品のみを使った。この期間中は毎日尿を採取した。
その結果、大きな変化が見られた。報告書によれば、パルムベリ家の人々の体内の農薬の量は、オーガニック生活に切り替えた次の日から目に見えて減少し、2週間が終わる頃には、一家の尿の中には農薬や化合物はほとんど観察されなくなったという。
長期間の農薬摂取が健康に与える影響はまだ分かっていないことが多いというのも事実だ。SERIの研究者のヨルゲン・マグネル氏は次のように述べる。「農薬が含まれる食品を長期間食べ続けた場合、どういう影響があるかはまだほとんど分かっていません。特に化学物質は、単独よりも複数が組み合わさった場合のほうが毒性が強くなるケースもあります。そういったことを考慮すると、不明な点はまだ多いといえます」
農薬や添加物や遺伝子組み換え食品を含まない食品を食べているのですから、ある意味当然の結果ですよね。
そして、コープは自分の会社の有機食品を売りたいがための実験という事は間違いないので、そこは差し引いてみなければなりません。
ただ、一つ言えることはやはり体の中にはしっかりと農薬や化学物質が取り込まれているということです。
こうして、可視化されると事の重大性に気付く人も多いのではないでしょうか?
研究者が言っているように、長期間の農薬・添加物・遺伝子組み換え食品の摂取の影響はまだわかっていません。
そして、短期間でも農薬が複合したもの、添加物が複合したものの影響は調査すらされていません。
一度実験としてでもいいので有機食品だけの生活をしてみるのも面白いかも知れません。
僕は有機食品に変えてから、かなり市販の食品が食べられなくなりました。
2週間で体はだいぶ変われるらしいので、やってみる価値はあります。