東京都内の感染症指定医療機関の病床数は合計で118床となっています。
しかし、全国の新型コロナ患者の入院数と指定医療機関の病床数とを表示している「新型コロナウイルス対策ダッシュボード」によりますと、東京都はすでに指定病床数118を大きく上回っています。
ではこれらの118を超えた分の患者さんはどこに入院しているのでしょうか?
多くは感染症指定医療機関に、規定の病床数を超えて入院しています。
すでに症状が改善し、ピンピンしている患者さんも退院ができず、長い人では1ヶ月以上隔離されている方もいらっしゃいます。
こうした元気な患者さんのケアはあまり大変ではないと思われるかもしれませんが、PCR検査のための検体採取や、保健所などとのやり取りなどすべきことがたくさんあります。
このような業務負荷を減らすためには、無症状の患者、すでに改善した患者、軽症の患者については隔離を行わずに自宅療養とすべきと考えます。
すべての感染者を隔離し、封じ込めを狙うフェーズはすでに過ぎており、今は中等症〜重症例の医療を必要とする患者を医療機関で診療すべき段階に来ています。
感染症指定医療機関への過度な負荷を軽減するためには、
・軽症者は入院とせず自宅療養とする
・退院のための要件を「症状の改善」としPCR検査を求めない
・感染症指定医療機関以外の医療機関でも中等症の新型コロナ患者の診療を行う
などの対策が必要です。
すでに新型コロナウイルスに対しては特定の医療者のみが対応する段階ではないと考えます。
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以下ネットの反応。
昨日も中央区の患者を中心に10数人が搬送されていますが、既に都内は限界を超えています。来週からはバックアップ医療機関への搬送が始まると思います。https://t.co/5pGQBvwx7M
— 伊藤隼也 (@itoshunya) March 28, 2020
患者急増中の東京のCOVID19医療はごく限られた病院の医療者が支え続けている事実を知ってください。このままでは、そう長くは持ちません。https://t.co/6z895w2TUl
— Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣 (@SakamotoFumie) March 28, 2020
忽那先生の記事です。
「病床数を圧迫している理由の一つとして、退院基準が厳しいこと」
「封じ込めを狙うフェーズはすでに過ぎており、今は中等症〜重症例の医療を必要とする患者を医療機関で診療すべき段階」
「局地的に医療崩壊が起こってもおかしくない状況」https://t.co/XbLwYk7K6y— 外科医けいゆう『医者が教える正しい病院のかかり方』好評発売中 (@keiyou30) March 28, 2020
我々のNICUも忽那先生の感染症指定医療機関ではないが、感染に弱い早産児1人1人を診察する度にPPEを交換する。しかし既にそのPPEが不足してきており、マスクは週に1枚の配布の不足状態である。 https://t.co/mSYtRc3z8o
— ふらいと13 (@doctor_nw) March 28, 2020
忽那先生の記事
・軽症者は入院とせず自宅療養とする
・退院のための要件を「症状の改善」としPCR検査を求めない
・感染症指定医療機関以外の医療機関でも中等症の新型コロナ患者の診療を行うなどの改革が期待される。
都内の感染症指定医療機関で何が起こっているのかhttps://t.co/OcOaxTBhtK
— ひまみみ👂耳鼻科 手を洗おう🖐 (@ent_univ_) March 28, 2020
都内の医療体制が一番よく運用されるためには入院基準変更が必要🙂
「すでに症状が改善し、ピンピンしている患者さんも退院ができず、長い人では1ヶ月以上隔離されている方もいらっしゃいます」
都内の感染症指定医療機関で何が起こっているのか(忽那賢志) - Y!ニュース https://t.co/c7kqxBB8WZ
— 堀 成美 (@narumita) March 28, 2020
臨床現場からの悲鳴のような警告です。
退院基準の緩和は速やかに実施するべきですね。自宅でおとなしくしてもらえば、何の問題もない。都内の感染症指定医療機関で何が起こっているのか(忽那賢志) - Y!ニュース https://t.co/unGCHKmVZp
— 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会) (@kyoshimine) March 28, 2020