年齢を重ねれば腸も衰弱していき、それとともに免疫力も低下していくという話は、もはや言うまでもないぐらい当然の話です。ただ、今回の英国イースト・アングリア大学医学などのグループの研究では、加齢によって実際に腸がどのようになっていくのかということを調べています。
http://www.mededge.jp/a/gast/13821
腸は年を取ると衰弱していく。あらためて注意しておきたい。
英国イースト・アングリア大学医学を中心としたグループが検証、英国食品研究所が2015年5月21日に紹介している。
研究グループは、加齢に伴い腸管がどのように変化し、それが健康とどのように関わっているのかを知るために、健常ボランティアを対象に調べた。
大学病院に来院したさまざまな年齢の腸を通常の内視鏡検査により比較した。
年齢を重ねた腸では、インターロイキン6(IL-6)と呼ばれる免疫をコントロールする炎症に関係したタンパク質が増えていた。免疫系の細胞がインターロイキン6を放出して炎症を引き起こす。慢性的に悪性度の低い炎症が起こってくるわけだ。
さらに詳細に調べると、インターロイキン6濃度が増えると腸の壁からの漏れが起こりやすくなっていた。研究グループは、微生物に反応が鈍くなり、感染症にかかりやすくなると指摘している。
このインターロイキン6の分泌の仕組みを調べると、腸の老化がさらによく分かるようだ。
腸内フローラ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)という観点からも腸の健康は関心を集めている。どうするとより健康になるか、継続的に注目されそうだ。
年齢を重ねた腸ではインターロイキン6が増えて、慢性的に軽度の炎症が起こる状態になる。さらに、それに付随して微生物に対する反応も鈍くなって感染症にかかりやすくなってしまうようです。
ここでも炎症が絡んでくるわけですね。そうなるとやはりオメガ3とオメガ6のバランスというのが、現代人の健康を保つうえで最大のポイントとなってくるのかな?なんていう思いが”個人的には”大きくなってきます。
今回の研究は当たり前と思われていることをしっかりと形にしてくれて、改めて認識されてくれる良い研究だと思います。腸の状態をアップさせていく生活をすれば健康になるだけでなく、美肌・ダイエット効果も相当期待できます。
腸に関しては徹底マークでいきましょう。