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http://ajwrc.blog102.fc2.com/blog-entry-1034.html
ただ、目立つようになるとバッシングが増えました。ムカつくんだと思うんです。自分の意見を持って政治に「物申す女」が出てくることに、社会はまだ耐えられないということでしょうか。「しゃべる女」は珍しいんだ、ということに気がつかされました。私へのバッシングは、性的な誹謗中傷がほとんどです。気持ち悪い写真や「早くやらせろ」「平成の慰安婦」といったメッセージばかりが送られてきます。安保法案に関するメッセージはほとんど来ません。
SEALDsの男性メンバーにも、いろんな脅しやバッシングがくるわけですが、女性メンバーに来るような性的に貶めようとするものは、ほとんどないです。
これまで公的な場で「女」という性を意識することがなかったのですが、こうしたことを経験して、日本の女性たちがこんなにも抑圧されていることを知りました。
日本に住んでいる人のネットリテラシーの低さにも驚かされています。ネットで調べて出てきたことをそのまま鵜呑みにして疑わないのです。歪曲された情報の中にいると、すごく病んでしまいますよね。私自身もネット世代なので、ネットとリアリティの区別が付かない部分は多少あるかも知れませんが、朝起きたら死体の写真が何十件と送りつけられているという日常を送っていると、感覚が麻痺してきます。なんとも思わなくなっていたはずなのに、ある日、ストレスで倒れてしまったことがありました。自分では気がつかなかったけれど、身体を蝕まれていたんです。
女性たちに植えつけられた意識
女性たち自身の意識も変わらなければいけないと感じています。たとえば、痴漢の被害にあって母親に話しても「そういう格好をしているからでしょう」と言われてしまう女の子って、たくさんいますよね。私も、SEALDsの活動を応援している女性たちから「そんなに挑発的な格好やしゃべり方をするからバッシングがくるんでしょう」と言われました。デモが終わった後に「あなたの発言は素晴らしかったんだけど、そういう格好していると聞いてもらえないよ」と、30代の若い世代の女性たちが平気で言うんです。「意見を言うなら一歩下がったところから」というスタンスが当たり前なのかと悲しくなります。
世代間で多少の違いはあるかも知れませんが、「女性は身を守らなくてはならない」「男性を不快にさせてはならない」という保守的な考え方は、多くの女性たちに感覚として植えつけられていると知りました。
もう女は黙んない
この2年で、安倍政権の政治そのものが私にとってすごく抑圧的であることをはっきりと認識しました。抑圧的であるということは、寛容ではない、受容してくれる社会ではないので、在日外国人やセクシャル・マイノリティ、難民として逃れてきた人たちを受け入れないということです。
私はこのどれにも当てはまらないのだけれど、こうしたマイノリティの問題を無視していたら、そのうち「お前は女だから」という理由で排外される日が来ると思っています。だから私は、安保法案に反対しなければいけないし、原発は止めなければいけないし、社会でマイノリティとなっている人たちの権利保障のためにできることはしなければならないと思っています。
これまで女性の権利について数多くの女性たちが闘ってきたと思います。国会前デモにも、おばあちゃんたちがたくさんいました。戦争を体験した人、直接的な女性差別をたくさん受けてきた人たちもいたと思います。そういう人たちをないがしろにできるほど、私の意識は甘くないです。
ただ、社会にはフェミニズムやフェミニストに対しての悪いイメージがあると思います。「ギャンギャン文句を言う女性たち」といった怖いイメージですね。でも、私は、実際に女性たちが社会的に弱い立場にいることを知って、私はこれからの世代の女の子たちに「黙らなくていいよ」って伝えたいです。
「もう女は黙んない」というメッセージをどう的確に伝えられるかなって考えたときに出た答えが、挑発的なスタイルで前に出ることでした。実は、じっくり考えている時間なんてなかったので、短期的にできることという理由でこうなったんですけど。
バッシングを受けながらも前に立つことで、「カッコイイ」と言ってくれる女の子たちも増えました。「和香子さんの言っていることは、あんまりわかんないんだけど、とりあえずカッコイイから来てみました!」なんて言ってデモに参加してくれるんです。それでもいいと思います。そこでいろんな問題を知ることができるからです。
安倍首相は「女性が輝ける社会を」と言っていますが、その言葉の前に置きたい言葉は、「私たち男のために」だとしか思えません。舐めるのもいい加減にしてくれって感じです。そして安倍首相の周りにいる女性議員は、みんな彼に媚びていますよね。彼の女性議員への言動は酷いものがあるのに、彼女たちはそれでいいんでしょうか。女性の権利のために立ち上がってきた女性たちを見習ってほしいと思います。
10月18日 シールズ渋谷街宣・わかこさんアピール
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以下ネットの反応。
SEALDsメンバー・ 福田和香子さんインタビューhttps://t.co/nWnWXbfWM8
運動の本質からは逸れた話だが、ルッキズム云々の騒ぎに関しては当事者の意思も含め自分の見立てが最初から最後まで当たっていたことが確認できた。
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) 2016年3月3日
全国民が受け止めるべき言葉。「目立つようになるとバッシングが増えました。ムカつくんだと思うんです。意見を持って政治に『物申す女』が出てくることに社会はまだ耐えられないということでしょうか」(福田和香子・SEALDs) https://t.co/6EDe593kjq
— 吉岡正史 (@masafumi_yoshi) 2016年3月2日
福田和香子「安倍首相は『女性が輝ける社会を』と言っていますが、その言葉の前に置きたい言葉は、『私たち男のために』だとしか思えません。舐めるのもいい加減にしてくれって感じです」(AJWRC)https://t.co/NAtjVvMS0b「そして安倍首相の周りにいる女性議員は、みんな
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2016年3月1日
Daily AJWRC: SEALDs 福田和香子さんインタビュー
「私は途中から『女』であることを本当に止めるために使おうと決めました。」
デモでコールするWaksを見ながら鼻の下を延ばしていた男たち、心して読み給え!https://t.co/KTNxKBgDeu— 本 秀紀 (@MotoBuch1228) 2016年3月1日
すごく良い。完璧にオーソドックスでストレートなフェミニストという感じ→【特別インタビュー】SEALDsメンバー・ 福田和香子さんインタビュー https://t.co/Nl6qY7zjUP
— 野間易通 (@kdxn) 2016年2月29日
私はこれからの世代の女の子たちに「黙らなくていいよ」って伝えたいです。
【特別インタビュー】SEALDsメンバー・ 福田和香子さんインタビュー - Daily AJWRC https://t.co/xY8MbnVioL
すごく気持ちが伝わってくるインタビュー。必読です。
— 竹内美保 (@sakeuchi317) 2016年2月29日
和香子さんのスタイルには確かな狙いがあったのか。そして狙い通りになってるのがすごい。(日々飛んでくる誹謗中傷まで狙い通りかはわからないが…。)
SEALDsメンバー・ 福田和香子さんインタビューhttps://t.co/ICXNpK6Wut
— c.v.k. (@cvk106) 2016年2月29日
SEALDsのQueen Waksこと福田和香子さんインタビューが素晴らしい。「私は、実際に女性たちが社会的に弱い立場にいることを知って、私はこれからの世代の女の子たちに『黙らなくていいよ』って伝えたいです」。まさにこれだ。https://t.co/fNOiN21Cr4
— 佐藤剛裕 (@goyou) 2016年2月29日
素敵・素晴らしいという言葉しかないですね。牛田君もそうですが「持ってる」感が凄いです。
ネトウヨも素直に素敵って言えばいいのにね。
「そんなに挑発的な格好やしゃべり方をするからバッシングがくるんでしょう」と言われました。デモが終わった後に「あなたの発言は素晴らしかったんだけど、そういう格好していると聞いてもらえないよ」
こういうのはナシですね~。
「もう女は黙んない」というメッセージをどう的確に伝えられるかなって考えたときに出た答えが、挑発的なスタイルで前に出ることでした。
この切り返し方はアリですね~。