一時急落した中国株式市場の先行きについて、米大手ヘッジファンドの首脳らが、世界同時株安を招いたリーマン・ショック前より危険性が高まっていると相次いで指摘していることが分かった。米メディアが15日、伝えた。
「物言う株主」として著名なビル・アックマン氏はニューヨークで開かれた投資家向け会議で、中国政府が発表した4~6月期のGDPについて「正しい数字だと自信が持てる人はいるのだろうか」と疑念を投げかけた。
エリオット・マネジメントを率いるポール・シンガー氏は、市場の熱狂は「世界恐慌が起きた1920年代後半の米国に似ている」と語った。
ペリー・キャピタル代表のリチャード・ペリー氏は「(中国市場は)だんだん賭博の場と化してきている」と懸念を表明した。
自殺者続出…9000万人が損失「上海株暴落」で中国は暴動前夜http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161706/2
上海株は、わずか1カ月間で30%も急落した。もし、不満を爆発させた個人投資家9000万人が決起したら、政権はグラつきかねない。
それだけに、共産党政権は、情報統制に必死だ。「股災」(株の災い)という単語を一時、検索不能にしてしまった。社会不安を招くような情報は、どんどん削除されている。
不満を募らせる9000万人の個人投資家をなだめるには、もう一度、「官製相場」によって株価を上昇させるしかない。しかし、上海株は、1年間で2・5倍に膨らんでいる。果たして上昇させられるのか。力ずくで上げた場合、副作用は大きいだろう。「一触即発」の危機を回避できるのか。
以下ネットの反応。
先ほどアップした石平氏のコラムと異口同音に…「リーマン危機より危険」と米投資家が中国株を警戒 「物言う株主」もヘッジファンドも次々発言 - 産経ニュース http://t.co/K1wnKEHIo5 @Sankei_newsさんから
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2015, 7月 16
流行に乗って知識の無い人々が投資に手を出した、という意味ではバブル期の日本も同じだったけど?→ “市場の熱狂は「世界恐慌が起きた1920年代後半の米国に似ている」と語った。”13:25 RT Sankei_news: http://t.co/6vw4gSkSQq
— 染乃 (@gravity_of_K) 2015, 7月 16
中国株が実体経済よりも加熱している「バブル」なのは間違いないので、あとはちょっとしたきっかけだけで崩壊します(永遠にバブリーなことは残念ながらないですし、はじける時は一瞬です)。こういった大物投資家の言葉がそのきっかけとなっても何ら不思議はありません。アベノミクスで儲けた人は、手を引くタイミングを熟考すべき時かも知れません。