歴史を研究してきた経験から言えるのは、戦争をする国家は必ず反戦を訴える人物を押さえつけようとするということだ。昔は治安維持法が使われたが、いまは「共謀罪」がそれに取って代わろうとしている。内心の自由を侵害するという点ではよく似ている。
治安維持法は1925年の施行時、国体の変革を図る共産主義者らを取り締まるという明確な狙いがあった。その後の2度の改正で適用対象が拡大され、広く検挙できるようになった。
政府は今回の法案の対象について「『組織的犯罪集団』に限る」「一般の人は関係ない」と説明しているが、将来の法改正によってどうなるか分からない。
「今と昔とでは時代が違う」と言う人もいるが、私はそうは思わない。戦前の日本はずっと暗い時代だったと思い込んでいる若い人もいるが、太平洋戦争が始まる数年前までは明るかった。日中戦争での勝利を提灯(ちょうちん)行列で祝い、社会全体が高揚感に包まれていた。それが窮屈になるのは、あっという間だった。その時代を生きている人は案外、世の中がどの方向に向かっているのかを見極めるのが難しいものだ。
今回の法案についてメディアはもっと敏感になるべきだ。例えば、辺野古(沖縄県名護市)での反基地運動。警察が「組織的な威力業務妨害罪にあたる」と判断した集会を取材した記者が、仲間とみなされて調べを受ける可能性はないか。「報道の自由」を頭から押さえつけるのは困難でも、様々なやり方で記者を萎縮させることはできる。
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以下ネットの反応。
共謀罪の危険性を分かりやすく伝えている。 https://t.co/bXpdaFGfWw
— マユリン (@hbk01061) 2017年4月19日
お互いの言動を監視し合うようになりたくない
共謀罪は危険 >
「隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん:朝日新聞デジタル https://t.co/9O42kFQ2MW— Ka ’Olu (@kamakanilani) 2017年4月19日
共謀罪なるものは国民をテロから守るという衣の下に隠された戦時体制維持法という構築だ。従って「トントントンからりんと隣組」を復活させたいのだろうね。https://t.co/5bjEfe2Vvh
— 西田 伸 (@ShinNishida) 2017年4月20日
とんとん とんからりと 隣組
助けられたり 刺されたり…(-_-;) https://t.co/g35lIXM0B7— やいちゃん (@picoyai) 2017年4月20日
わずか二週間の東京オリンピックのために共謀罪を成立させれば100年先まで禍根を残す
「隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん:朝日新聞デジタル https://t.co/9ONMKGdgOz
— もりまゆみ (@yanesenkumatyan) 2017年4月19日
昭和史の第一人者がここまで言うんだから、今の日本はやっぱ危険水域まで来てるんだろうな。
凡人の自分だって『何かおかしい』って感じるし。 #オプエド https://t.co/7kfQqSasRK— オイラもイチロー (@1623Ichiro) 2017年4月19日
「隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん:朝日新聞デジタル https://t.co/z3zDawvRJk
作家の半藤一利氏の父親が戦時中に「日本は戦争に負ける」と発言した結果、治安維持法違反で3度も警察に拘束されたような暗黒社会に日本を先祖返りさせて良いのか! pic.twitter.com/zPk1y9yWo8
— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) 2017年4月19日
歴史を研究してきた経験から言えるのは、戦争をする国家は必ず反戦を訴える人物を押さえつけようとするということだ。
昔は治安維持法が使われたが、いまは「共謀罪」がそれに取って代わろうとしている。
半藤一利さん
https://t.co/7iMoEpteb1— 昭和おやじ 【打倒安倍政権】 (@syouwaoyaji) 2017年4月19日
「太平洋戦争が始まる数年前までは明るかった。それが窮屈になるのは、あっという間だった。」
経験者の言葉だけに重みが違いますね。徐々に徐々に水面下で変化して行くが、大勢が変わってしまったと認識するのは最終段階でという事でしょうか。