学校法人「森友学園」への国有地格安払い下げ問題で財務省理財局長として国会答弁に立ち続けた佐川宣寿(のぶひさ)氏(59)が、今月5日付で国税庁長官に就任して2週間あまり。野党の追及に徹底した「ゼロ回答」で臨んだ功で栄転した--と国民から疑問の声が上がっている。実態はどうなのか。
国民の財産をただ同然で売ったと批判される財務省の幹部が、税金徴収のトップに就いたことに、人々は怒っている。
森友学園の籠池泰典前理事長と財務省幹部の交渉時の音声記録を入手するなどこの問題の取材で注目された著述家の菅野完(すがの・たもつ)氏が、笑いながら言った。「最近、税理士との打ち合わせで『僕も財務省のように、領収書や入金伝票を捨てていいですよね』と冗談で言ったら、『みなさん、そうおっしゃる』と返されました」
菅野氏は佐川氏を、森友学園問題の真相究明を阻んだキーマンだと見ている。「私にでさえ見つけられた資料を財務省が見つけられないわけがない。データは自動的に消去されるなどと、子供でも分かるような見えすいたうそを国会の答弁で重ねた人が栄転するのはモラルハザード。長く禍根を残す人事だ」
新長官は着任後に記者会見するのが通例だが、佐川氏の会見はまだ開かれていない。
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以下ネットの反応。
《前理財局長 栄転》毎日https://t.co/DxvYYJW3Ff
〈データは自動的に消去されるなどと見えすいたうそを国会答弁で重ねた人が栄転するのはモラルハザード。長く禍根を残す人事だ」
新長官は着任後に記者会見するのが通例だが、佐川氏の会見はまだ開かれていない〉— 赤旗政治記者 (@akahataseiji) 2017年7月23日
「ゼロ回答」で栄転 禍根残す人事?
国民の財産をただ同然で売ったと批判される財務省の幹部が、税金徴収のトップに就いたことに、人々は怒っている。
新長官は着任後に記者会見するのが通例だが、佐川氏の会見はまだ開かれていない。毎日新聞 https://t.co/0vRBJBpHR9— 市民連合 (@shiminrengo) 2017年7月22日
恒例の就任会見も開けない事実がこの人事の異常さを物語っている。何より忘れてはいけないのは、この人事のせいで苦労するのは現場で納税者と相対するノンキャリの税務署の職員ということだ。★前理財局長:「ゼロ回答」で栄転 禍根残す人事? https://t.co/b3FpmgO04u
— 日本国黄帝 (@nihon_koutei) 2017年7月22日
レイプを不問にして出世した警察官僚もそうだけど、モラルを曲げて安倍政権の望むように振る舞った官僚が栄転するなんて……官僚は国民や社会の良識でなく、時の政権が大事なんだ
前理財局長:「ゼロ回答」で栄転 禍根残す人事? https://t.co/umQICuPxaX— peridot@taiyounoishi (@periperidot1) 2017年7月23日
来年の確定申告が楽しみですね。
「財務省に習って領収書破棄しました」って言わなきゃ収まらないよね。#国税庁長官 #佐川 #森友学園 #忖度 https://t.co/7nyZviAegP— maritake (@maritake1) 2017年7月23日
安倍政権への不信が高まった理由には「佐川氏の答弁」を許す姿勢と、そんな佐川氏の栄転人事もあったのではないかと思います。「白紙領収書」問題も強烈でしたが、やはり問題が実際に映像で出ると国民に与える影響が違うと感じます。