今回の緊急全国世論調査で内閣支持率が35%に上昇したのは、7月の前回調査と比べて、自民支持層と公明支持層が内閣を支持する割合が高まったためだ。しかし、無党派層は不支持61%、支持17%。内閣支持率がさらに上向くかどうかは、無党派層の動向がカギを握っている。
6月調査の内閣支持率急落は、無党派層の離反が主な要因だった。そのうえ与党支持層が離れ、7月の前回調査では支持率は26%まで落ち込んだ。今回、自民支持層の内閣支持率は前回から13ポイント増の82%に回復。公明支持層の内閣支持率も前回の2割台から今回は5割に戻った。
内閣改造と自民党役員人事で内閣支持率は上向いたが、安倍晋三首相に対する評価は逆に厳しくなっている。不支持47%のうち、「安倍さんが首相だから」という理由は前回の22%から33%に増加した。
首相は自民党総裁として現在2期目で、来年9月に任期が切れる。緊急調査で後任の総裁について聞いたところ、「石破茂元幹事長がふさわしい」が21%で、「安倍首相のままでよい」の20%と並んだ。11%は自民党の岸田文雄政調会長を挙げ、この3人以外にふさわしい人がいると考える人も15%いた。「安倍1強」はデータ上も揺らいでいる。
読売新聞社の緊急全国世論調査で、安倍内閣の支持率は42%に上昇し、6月以降の下落傾向に歯止めがかかった。
しかし、支持率は第2次安倍内閣発足以降で3番目に低く、不支持の理由で「首相が信頼できない」は第2次内閣以降で最高の54%に上った。全体の45%を占める無党派層からの支持も2割未満と依然低迷している。
年代別では、前回調査で支持と不支持が各4割強で並んでいた18~29歳で、支持が6割弱となり、不支持の3割弱を大きく上回った。40歳代は支持47%と不支持44%がほぼ並んだ。30歳代と50歳代以上では、不支持が支持を上回った。
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以下ネットの反応。
このグラフは読売新聞世論調査をもとにして、全ての理由を合計した値がその時の内閣不支持率(内閣を支持しない割合)に一致するように作っている。それぞれの理由の変化の大きさが、そのまま不支持率の増減に反映した大きさと見ることができる。 pic.twitter.com/Gu6zS4Yi2S
— はる/ミハル@みらい選挙Project (@miraisyakai) 2017年8月4日
稲田氏が不支持の主因というのは違います。稲田氏が増加させた内閣不支持率は5.5~6.0ポイント程度。一方で4月以降、安倍首相への信頼が損なわれたことによる内閣不支持率の増加は10.5~15.0ポイント程度です。後者のほうが大きいです。https://t.co/86M1LQuNGA
— はる/ミハル@みらい選挙Project (@miraisyakai) 2017年8月4日
毎日新聞世論調査:無党派層離れたまま 自公支持層は戻る - 毎日新聞 https://t.co/rK1686zvze
内わけの話も見ずに「毎日新聞の調査は信用できない!捏造!」とか言ってるバカはどうしようもないな
まぁ、無料だと月5本まででこれ見るのに使うべきだったか疑問だけど— 西大立目 (@relark) 2017年8月4日
若者の支持率が戻って来たか。
"@Yomiuri_Online: 「首相信頼できぬ」54%…不支持理由で最多https://t.co/VNy3rsP2lm#政治"
— tansuichime (@tansuichime) 2017年8月5日
各社世論調査で内閣支持率が若干上昇していますが、注目すべきは不支持の理由の変化。
『読売』「首相が信頼できない」49%→54%
『日経』「人柄が信頼できない」44%→48%
『共同』「首相が信頼できない」51、6%→56%
国民の不信感はやすやすと解消されるものではありません。— 小池晃 (@koike_akira) 2017年8月5日
首相が「熟読」を求めた読売新聞。内閣支持率は42%と6ポイントアップ、不支持率は48%。注目すべきは「首相を信頼できない」とする回答が前回(7月)の49%から54%へと5ポイント増えていることだ。信頼を失った首相の政権維持は難しい。https://t.co/sjzqHhpDRw
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2017年8月5日
詳報見ると面白いですよね。公明党支持者の安倍政権支持率が7月は2割だったというのは驚きです。それでも、選挙になればしっかり動くんでしょうけど(苦笑)
やはり支持率が動くのにはわかりやすい理由がありますね。今回の回復は稲田氏の有無の部分でしょう。不支持理由は人それぞれですから。
そして、注目すべきは「安倍総理への不信感」は増しているということですね。これで閣僚が射ち落されたり、森友・加計が爆発すれば支持率は再び下降していくでしょう。来週の動きに注目です(文春・新潮の)。