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【ミサイル訓練の真実】「頭を抱えればミサイルから身を守れるのか?」「自衛隊もやらないような訓練を国民にさせるのは、竹槍の訓練をさせたのに似てきた」

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頭を抱えればミサイルから身を守れるのか?

北朝鮮から日本に本当にミサイルが飛んでくるのか、現在のところ可能性は低いと見るが、究極的には分からない。だが仮に本当に飛んでくるとしても、こうした訓練は意味がない。小学校の体育館に逃げ込んで身を守れるのか。体育館に集まった方が安全だと判断する根拠はどこにあるのか。頭を抱えたところで、落ちてくるのはミサイルであり、対処法は基本的にない。

 政府は、グアム方面に発射されたミサイルを日本上空で迎撃すると言い、島根、広島、高知の3県に地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を配備した。だがこれも無意味だ。日本上空を通過するときにはミサイルは高高度を飛んでいるためPAC3で撃ち落とせない。

 北朝鮮が米本土に向けて撃つミサイルを日本が撃ち落とすなどと言っているが、これもばかげた話。この場合、ミサイルは日本上空を通過しない。

 これらに共通しているのは危機認識の前提や、その対処方法に「全く合理性がない」という点だ。太平洋戦争末期に政府が「竹槍(たけやり)で爆撃機B29を落とす」と言っていたのと変わらず、見ているこっちが恥ずかしくなる。

 ではなぜ無意味なことをやるのか。そこに別の意味があるからだ。つまり社会的効果を見込んでいる。戦時中、竹槍でB29を落とす訓練に「そんなのは無意味だ」などと言おうものなら、「お前は何を言っているんだ。非国民だ!」と爪はじきにされた。いま行われている弾道ミサイル避難訓練はこの構造とよく似ている。つまり不合理に屈する国民を生産するという社会的効果がある。

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以下ネットの反応。

米朝危機のチキンレース 日本の「万全の態勢」は気休めか
 全国瞬時警報システム「Jアラート」の伝達訓練は8月18日に202市町村で行われ、住民の避難訓練をする自治体もある。総務省は「ミサイル発射後の4分で警報が出る、北朝鮮から日本に来るミサイルは7、8分で落下するから、その間に強固な建物などに隠れろ」と言う。だがこれまで発射の4分後に警報を出せたのは昨年2月7日に北朝鮮が「テポドン2」で人工衛星を打ち上げた際だけだ。発射の時間帯や軌道は予告されていたから、それが可能だったが、無通告で行った度々のミサイル発射実験では、Jアラートは全く役に立たなかった。実戦では相手がミサイル発射を予告してくれることはない。海上保安庁が船舶に出す航行警報は今年7月28日にはミサイル発射の9分後に出て、これが最短記録だ。これ以外は発射の10分以上後、ほとんどはミサイルの落下後に出された。

 もっとも狙われそうな米軍基地に同居している海上自衛隊の部隊は避難訓練をしていない。北朝鮮と距離が近すぎて、避難訓練をしても無意味だからだ。

 自衛隊もやらないような訓練を国民にさせるのは、第2次世界大戦末期の日本政府がB29の爆撃や米軍の上陸作戦に対抗するため、バケツリレーや竹槍の訓練をさせたのに似てきた。(軍事評論家・田岡俊次)

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以下ネットの反応。

まさかとは思うけど、夏休み明けに学校で訓練やるとこなんかないでしょうね。

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