そもそも今回の問題は、自民党の若手議員が「自分たちの質問する機会が少ない」と訴えたことが発端とされるが、この理由には裏付けが乏しい。
なぜなら、本当に政府をただしたいなら、時間もテーマも制限されない書面質問(質問主意書)が可能だからだ。例えば、「森友・加計(かけ)学園問題」で揺れた今年の通常国会では、衆院で438件の質問主意書が出されている。さて、与党分はどれだけか?
「ゼロ」である。政府をただすのは与野党を問わず、国会議員の責務だ。質問主意書が出されれば、答弁書を作る各省庁の職員の負担は増えるから、主意書の乱発は論外だが、本来なら与党議員も出すべきものだ。実際、旧民主党政権時代は民主党議員も出していた。
立憲民主党の川内博史衆院議員もその一人だ。旧民主党議員時代の2010年、鳩山由紀夫政権に官僚の天下り規制のあり方を問う主意書を出した。
「規制のあり方が甘いと感じ、政府をただしました。政府をチェックし、政策を良いものにするために、必要と思えば出すべきです。自民党の若手議員の活躍の場がないというなら、もっと政府内に若手を登用すればいい。そもそも与党は、自分たちが国会に提出する法案を自分たちで承認しておいて、国会で何を問うつもりか。『安倍1強』と呼ばれる状況で、政府のチェックがきちんとできるのか」
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以下ネットの反応。
良記事!勉強になります。
質問がしたいと自民の若手は主張するが、与党から提出された質問主意書はなんとゼロなんだそうな。特集ワイド:野党の質問時間削減 大政翼賛会への道、歩むのか - 毎日新聞 https://t.co/aB9xryreyn
— 森修一 (@ChemPack) 2017年11月16日
若手議員は「自分たちの質問する機会が少ない」と言うが、今年の通常国会で与党からの質問主意書はゼロですって。 →特集ワイド:野党の質問時間削減 大政翼賛会への道、歩むのか - 毎日新聞 https://t.co/f2kSTfypzi
— Shoko Egawa (@amneris84) 2017年11月16日
野党の質問時間削減のどこがおかしく、なに繋がるのか、分かりやすく解説されています。 2017年11月16日 毎日新聞 東京夕刊 https://t.co/sIKCWLM4W4
— 近藤昭一 (@kondo_shoichi) 2017年11月16日
たった6日で閉会した臨時国会で質問主意書件数トップは山本太郎議員(6件)。次が長妻議員と福島瑞穂議員の5件で猪木議員とワタミ議員はゼロ/今日の日刊ゲンダイより. pic.twitter.com/Qc4DNAyoF5
— わたなべりんたろう (@RintaroWatanabe) 2013年8月9日
「はい、論破」ってな感じです。
この事実によって質問時間の件は完全決着ではないでしょうか?
「若手が質問したい」なんてのは完全なるウソ・作り事であることが判明したわけですからね。
今回の質問時間の変更の件が、与党側にとっても「急なこと」であったかがよくわかります。