安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会が19日に再開し、中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣は、防衛省の統合幕僚監部が法案の成立を前提に自衛隊の対応を記した文書を作成していたことについて、「必要な分析、研究を行ったものだ」と述べ、問題はないという認識を示しました。
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http://www.asahi.com/articles/ASH8M3FC5H8MUTFK005.html
中谷氏は内部資料について、「統合幕僚監部が日米防衛協力のための指針(ガイドライン)、平和安全法案について、内容を丁寧に説明し、法案成立後に具体化すべき検討課題を整理し、主要部隊の指揮官等に理解してもらうことを目的に作成した資料と確認した」と述べた。作成経緯については、法案が閣議決定された翌日の5月15日、中谷氏が法案の内容を分析・研究し、隊員に周知するよう防衛省内の幹部に指示したと説明。指示を受け、統合幕僚監部が同月26日に幹部向けに行ったテレビ会議での説明資料として内部資料を作ったという。会議には、陸上自衛隊の方面総監や海上自衛隊の自衛艦隊司令官ら主要部隊の指揮官ら約350人が出席した。
http://mainichi.jp/select/news/20150819k0000e010220000c.html
中谷氏は資料について、「検討課題を整理するもので、当然の分析、研究を行った」と説明。「8月成立」を前提とした記述に関しても「作業日程のイメージ化のためで、国会審議や成立時期を予断しているわけではない」と釈明した。防衛省側は、資料が使われたのは5月26日に統合幕僚監部が開いたテレビ会議で、陸海空の司令官ら約350人が参加したと説明。中谷氏は「『秘密』は含まれていないが、対外公表を前提としておらず、外部に流出したことは極めて遺憾だ」と情報保全を強化する考えを示した。
これに対し、資料を公表した共産党の小池晃氏は、「自衛隊をどう動かすかを事前に検討している。国会軽視だ」と反発。中谷氏は11日の特別委で「審議中に法案の内容を先取りすることは控えなければならない」と答弁しており、「これを先取りと言わずに何と言うのか」と批判した。
参院安保法案審議再開、野党が自衛隊内部文書を追及
「戦前の軍部独走と同じ」共産、内部文書流出で追及(15/08/19)
安保関連法案審議再開 野党側、防衛省の事前資料作成問題を追及(15/08/19)
国会動画:小池晃vs 中谷元「自分が指示」 戦争法の運用準備を認める【午前】8/19
国会動画:小池晃「統合幕僚長の証人喚問を求める」【午後】8/19中谷元「内容に問題はない」と居直る
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以下ネットの反応。
この前の米軍ヘリの事故で自衛隊員が負傷したのもしかり、何か見えないところで動きが先に行っている気がする。/自衛隊資料で安保法案成立先取り、防衛相「問題ない」http://t.co/kiwVgHDgZx
— 根岸敦生 (@Atsuo_NGS_Asahi) 2015, 8月 19
NHK中継をやっていないのがおかしい(怒)。高校野球どころじゃないだろ(怒)。 自衛隊資料で安保法案成立先取り、防衛相「問題ない」:朝日新聞デジタル http://t.co/Hh7KZikRI1
— 河添 誠 (@kawazoemakoto) 2015, 8月 19
自衛隊資料で安保法案成立先取り、防衛相「問題ない」:朝日新聞デジタル http://t.co/dQt98tOABj
問題ないのに、どーして中谷元防衛大臣は「知ない」って嘘をついて、国会が空転して犯人探ししなくちゃなんないの?
谷垣氏だけでなく中谷氏までスガちゃん化。
— さより (@sayori27) 2015, 8月 19
資料を公表した共産党の小池晃氏は、「自衛隊をどう動かすかを事前に検討している。国会軽視だ」と反発。「これを先取りと言わずに何と言うのか」
安保関連法案:参院特別委 防衛相が自衛隊内部資料で釈明 - 毎日新聞 http://t.co/Z0EBRcwkpo
— 山猫 (@yamaneko_strike) 2015, 8月 19
内部文書は「分析・研究」の範囲内で、法案成立後にする「検討」ではないというのが、中谷防衛大臣の答弁です。
「検討」・・[名](スル)よく調べ考えること。種々の面から調べて、良いか悪いかを考えること。
「分析」・・複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。
「研究」・・(スル)物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること。
しかし、日付けも明記し、戦争法案でなければできないことまで踏み込んだ内部文書は「分析・研究」の範囲内なのでしょうか?法案成立を前提とした「先取り」であり、国会・国民なんて「無視した」ものではないのでしょうか?
それに、中谷防衛大臣の答弁は「検討・研究・分析」という言葉遊びの「詭弁」にしか聞こえません。