「非情な政界の黒幕」 海外科学誌、主要紙が菅首相の学術会議任命拒否を批判
菅義偉首相が日本学術会議の一部新会員の任命を拒否した問題を、海外の科学誌や主要紙などが批判的に報じている。「学問の自由」の侵害として脅威視する見方が目立つ。世界各国で発生している事例の最新ケースとして注目を集め、日本の国内問題にとどまらなくなっているようだ。主要な報道を紹介する。【和田浩明/統合デジタル取材センター】
英科学誌ネイチャーは8日付の今週号で、「科学と政治の切れない関係」と題する社説を掲載し、新型コロナウイルスの感染拡大や環境問題などでトランプ米大統領ら世界中の政治家が科学的証拠を無視したり、おとしめたりする例が相次いでいると批判。菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題にも触れ、「政治家が、学問の自律性や自由を守るという原則に反発している」と訴えた。
日本学術会議の任命拒否問題を世界最高の学術誌「サイエンス」「ネイチャー」が批判、海外の一流紙からも「非情な黒幕」「学問の自由への攻撃」など問題視する声
◆ル・モンド
フランスの一流紙「ル・モンド」も「日本の首相が知的世界と戦争」という記事を掲載。
冒頭から「日本の菅新首相は批判的な声がお嫌いのようだ」と入り、日本学術会議が推薦した候補のうち6人が前代未聞の任命拒否にあったことを伝えます。◆フィナンシャルタイムズ
イギリスの経済紙「フィナンシャルタイムズ」はこの件を「日本学術会議スキャンダルが菅政権の蜜月時代を脅かす」という単独記事で大きく取り上げています。すでにこの問題を菅政権の最初のスキャンダルと認識しており、これによって政権開始時の蜜月時代が終わるリスクがあり、また(パンケーキなどで)ソフトイメージを植え付けようとしていた菅総理の「非情な黒幕」という評判が明るみに出るだろうとしています。
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以下ネットの反応。
世界は日本政府の反知性主義に呆れている。独裁国家と同類だと看做されても仕方ない。
日本学術会議の任命拒否問題を世界最高の学術誌「サイエンス」「ネイチャー」が批判、海外の一流紙からも「非情な黒幕」「学問の自由への攻撃」など問題視するhttps://t.co/1gKZ5KXpuP
— 並河 秀憲 (@nabica_hidenori) October 8, 2020
海外科学誌、主要紙が菅首相の学術会議任命拒否を批判 。 「非情な政界の黒幕」。科学軽視のトランプ大統領やボルソナロ大統領と並べられている・・・。 https://t.co/Q9iGu030O8
— 宮本徹 (@miyamototooru) October 8, 2020
→英FT紙。「今回の問題は『蜜月期間を早期に終わらせかねず、菅氏の非情な政界の黒幕としての評価を強調することになるだろう』と指摘している」
菅首相による学術会議の6人の任命拒否。学問の自由や科学に政治が介入しているとして、世界のメディアに報道が広がっています https://t.co/aX325ZmVHM
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) October 8, 2020
科学を貶める政治家としてトランプ大統領とともにリストアップされた菅首相。
「国が学問の独立性を尊重するという原則は、現代の研究を支える基盤の一つ。政治家がこの約束を破れば、人々の健康や環境、社会を危険にさらす」と懸念。「ご指摘はあたらない」では済まされない。https://t.co/nI5FnJsFq8— 山添 拓 (@pioneertaku84) October 8, 2020
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャーが日本など懸念:朝日新聞デジタル https://t.co/3Ey5PzAr3j もはや国際問題です。菅政権はマイナスから出発しています。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) October 8, 2020
英科学誌ネイチャーが「科学と政治の切れない関係」と題する社説でトランプと並んで菅義偉を批判。当然だよな。日本のジャーナリズムで何故これがやれない?https://t.co/yre2dqevH8
— 山川健一 (@Yamakawakenichi) October 8, 2020
日本学術会議の任命拒否問題を世界最高の学術誌「サイエンス」「ネイチャー」が批判、海外の一流紙からも「非情な黒幕」「学問の自由への攻撃」など問題視する声 | BUZZAP!(バザップ!) https://t.co/irPUELPTx8 @Buzzap_newsより
— 適菜収bot(新刊『国賊論』。メルマガもよろしく) (@tekina_osamu) October 8, 2020
菅義偉首相が日本学術会議の一部新会員の任命を拒否した問題を、海外の科学誌や主要紙などが批判的に報じている(毎日)https://t.co/uP5bMvgw11「『学問の自由』の侵害として脅威視する見方が目立つ。世界各国で発生している事例の最新ケースとして注目を集め、日本の国内問題にとどまらなくなってい
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) October 8, 2020