1977~1980年に千葉県で行われた疫学調査で漁業地域に住む人と、農村地域に住む人のEPA(今話題のオメガ3脂肪酸のひとつ)摂取量を比較し、その後の追跡調査を行い虚血性心疾患および脳血管障害での死亡率を比較する研究が行われていました。
http://www.healthy-pass.co.jp/nutritional-therapy/nutritional/nutrients-pickup/omega-3-1/
1977~1980年に千葉県で行われた疫学調査で、漁業地域(42名、勝浦市)と農村地域(43名、柏市)において、EPA摂取量を比較したところ、漁業地域のEPA摂取量は農業地域に比べ1日平均1.7gも多いことが分かりました。
また、両地域における虚血性心疾患および脳血管障害による死亡率を比較すると、男女ともに漁業地域の方が農業地域よりも低い傾向であることが認められました。
http://www.nissui.co.jp/academy/eating/10/04.html
日本でも漁業従事者と農業従事者の血中脂肪酸の構成を調べたところ、n-6系脂肪酸が農業従事者に多く、n-3系脂肪酸は漁業従事者に多く、5年間追跡調査をしたところ、漁業従事者で心臓病が1例なのに対し農業従事者には虚血性心疾患、特に心筋梗塞が多発していたという報告があります。
今でこそオメガ3は日本でも注目されていますが、研究自体は40年近く前から行われていたんですね。そして、虚血性心疾患や脳血管障害に効果があるという結果が出ていたのに、それが表に出てくるのには30年以上かかったということですか。
この研究の結論から言えることは、健康でいたいならイワシ・サバ・アジ・カツオ・マグロなどの青魚をできるだけ刺身で多く食べろということでしょうか。そして、もし外食しなければならない時は、回転ずしに行きましょう。