公的年金の積立金を国債や株式などで運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は10日、2014年度の運用実績の黒字額が15兆2922億円と、過去最大だったと発表しました。
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GPIF運用黒字、最大の15兆円…14年度http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150710-OYT1T50121.html
GPIFは14年10月に国債を中心とした安全重視の運用から、株式の比率を高める積極的な運用に切り替えており、株価が順調に上昇したことが黒字につながった。
黒字の内訳は、国内株式が6兆9105億円、外国株式4兆7863億円、外国債券1兆8884億円、国内債券1兆5957億円など。運用の利回りを示す収益率は12・27%で、やはり過去最高だった。政府は14年度の収益率を1・34%と仮定して将来の年金財政を試算しており、実際の収益率が大きく上回ったことで、年金財政の一定の改善につながったとみられる。
GPIF:14年度の運用益15.2兆円 4年連続黒字http://mainichi.jp/select/news/20150711k0000m010016000c.html
黒字は4年連続。収益率も12.27%で過去最高だった。14年度末時点の運用資産総額は137兆4769億円で、前年度より10兆8998億円増えた。
GPIF、14年度の運用益15兆円 「脱国債」で最大にhttp://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN0PK0NE.html
3年連続で10兆円超の利益を稼ぎ、14年度末の運用資産額は137兆4769億円と、自主運用を始めた01年度以降で最大となった。
以下ネットの反応。
GPIF、ギリシア危機や中国株暴落で不安が拡がったタイミングで、この情報公開とは、何とも狙いすましてますな。まあ昨今の株の乱高下見てると結局国家規模の経済危機にはクジラの影響力も底が知れたって事でしょ。これで中国が持ち直してなかったら。http://t.co/Tccme6pPsi
— ごみごみ (@tonchinnkan_) 2015, 7月 10
自分たちがぶち込んだ金で官製相場を盛り上げ収益を上げるという荒業をやってのけたことは、ばくち打ちとしては尊敬できます。そして、ギリシャ危機から連動する世界同時株安を食い止めようと、今の時期に運用実績を発表したこと、もしくはこんな事態を予測して発表の時期をうかがっていたこと、に関してはやっぱ頭が切れる人たちだなと素直に思います。
ただ、年金という国民の老後の安全保障で最も重要なものがギャンブル(株)で運用されているのはいかがなものかと思います。リーマンショックの時は大暴落を喰らって大損出してますし、現在はその時よりも大幅に株にぶち込んでますので、大暴落すれば数年間の勝ちが一気に吹き飛ぶ可能性は大いにあります。
「やった今年は勝った!」なんてことをやっていていいのかは甚だ疑問です。