http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50212
――知られざる裁判所腐敗の実態を元裁判官が告発したとして、著書『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)は大きな話題となりました。今回刊行された『黒い巨塔』は最高裁判所を舞台にした小説仕立ての一冊です。
日本の裁判所の特殊性は、裁判官が行政官でもあることです。言ってみれば、「役人」。だから、良心的な裁判官でもない限り、行政、政治を追認する役人のような裁判をしてしまうんです。
出世一辺倒の日本の裁判所は、良心があればもちろん、出世志向に迷いややましさを感じてしまうだけでも、挫折するか、上にはいけない。良心を貫こうとすると、左遷されたり、自殺に追い込まれたりする。
でも、行政、大企業、マスメディアだって、日本の組織は、だいたいこうなっているでしょう。ほぼ相似形ですよ。本作は最高裁を描いていますが、実はこれは日本の権力の普遍的な形なんです。
権力は放っておけば腐敗するから市民が監視しないといけない。その視点が日本人には不足している。だから、根本的なところで誤る。戦争しかり、原発しかり。
細かなところでは、日本人は立派です。電車だって遅れない。製品も丁寧に作られる。でも、大きなところで間違っていたら取り返しがつかないんです。
スポンサーリンク
以下ネットの反応。
特段、反権力というわけではないんです。裁判官のあるべき姿として、自由主義、法の支配を貫きたいと思っているだけ。でも、それだと異端になっていく。出世一辺倒の日本の裁判所は、良心があれば挫折するか、白ブリーフになるしかないのですhttps://t.co/4IjDsCfNeh
— 岡口基一 (@okaguchik) 2016年11月20日
@okaguchik @gendai_biz 良心的な人は、いわゆる絶滅危惧種です。どちらかというと、上の方より下の方に多い気はしますが…。#その他ジャガイモ
— ジャガイモ (@ja150087) 2016年11月20日
@okaguchik 出世第一で良心が無い裁判官にも白ブリーフはいると思う(´・ω・`)
— hiro (@hiro_orchid_ran) 2016年11月20日
@okaguchik @gendai_biz 白ブリーフでい続けてくださいね。
— みきこ (@DvAsMh1WKOsMHUT) 2016年11月20日
「アメリカでは法曹一元で裁判官には上下関係も出世もない。最高裁判事に、地裁判事が最敬礼するなんて日本だけ。上下関係は本来あってはならないんです」
QT 元裁判官が暴露「この国の司法では良心を貫くと挫折する」:瀬木比呂志/現代メディア https://t.co/sEpTv5qg6k— zumi (@ozyszm) 2016年11月20日
最高裁判所事務総局に操られる日本の裁判官は権力構造の中に組み込まれた単なる役人。「権力の腐敗」を食い止める事など所詮、出来ないという事か…(絶)★元裁判官が赤裸々に暴露「この国の司法では良心を貫くと挫折する」 https://t.co/3tdVipyH8q #現代ビジネス
— 日本国黄帝 (@nihon_koutei) 2016年11月20日
日本の司法が権力の監視・是正機構ではなく、ただの行政官吏として政治を追認する姿勢を貫くのは、個々の裁判官よりもむしろ司法の強固な権力ピラミッド構造に原因があると。
元裁判官が赤裸々に暴露「この国の司法では良心を貫くと挫折する」 https://t.co/yYeIXrXLZu
— ANTIFA大阪 (@antifa_osk) 2016年11月20日
面白そうなので『絶望の裁判所』をポチってみました。『黒い巨塔』も読んでみたいですね。