オリンピックはいつからそんなにエラくなったの? 有森裕子さん
「全国民が取り組め」の椎名林檎と対照的! メダリストの有森裕子が五輪至上主義を批判し「社会ファーストであるべき」
有森はまず“アスリートファースト”という言葉に対する違和感について、こう語っている。
「(アスリートファーストという言葉は)違和感だし、どういう意味合いで言っているのか、みなさんそれぞれすごく違うような気がするんです。アスリートがアスリートファーストで考えて欲しいと言うのと、まわりの人が言うのは違うと思うんです。しかも掲げて言うほどのものではなく、本当は“社会ファースト”だと思うんです。スポーツも文化もすべて社会で人間がきちんと楽しく、平和に健康でいるための手段のひとつ。音楽や物をつくる、スポーツする。オリンピックもそうした手段のひとつだと思うんです。ですからすべては社会の感覚と一致しないといけない。そうすると“手段”がファーストになるのはおかしいですよね。すべては社会ファースト。ですから社会のことを考えて、その感覚と一致しなくてはいけない。でもいまのオリンピックの考え方とか、ことの進め方は、ある時点から、もちろん招致のときからあったのですが、あまりにも“オリンピックだからいいだろう”“だからいいだろう”“だからこう決めるんだよ”とあまりに横柄で。なぜこうまで偉そうになっちゃうんだろう。社会とずれる感覚を打ち立てて物事を進めている。横柄だし、雑だし傲慢」
「そもそもなぜ東京五輪を招致したのか。一番大切なのが、復興だったはずです。スポーツによって、日本を元気に変えよう。日本に大きな災害があって、オリンピックを呼ぶことで復興させられるんだと、最たる手本になる国になる。そのつもりで私もブエノスアイレスでロビー活動をしました。でも蓋を開けたら全然いま違う。復興どころか、どこを見ているんだろう。結局何をやろうとしているんだろうというのが正直あります。どこか不安で、反抗したくなるような、やらなきゃいい、返上すればいいという感情を促してしまう。すごく残念です」
「みなさん、開催するにあたってもっと興味をもってほしい。お金の感覚とか、ものの進め方。東京だけでなく全国にしわ寄せがきますから。無関心であってほしくない。怒るところは怒ってほしい」
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以下ネットの反応。
【「全国民が取り組め」の椎名林檎と対照的! メダリストの有森裕子が五輪至上主義を批判し「社会ファーストであるべき」】今や五輪の名の下で五輪を食い物にしているのではないか。なによりも東京五輪など開催出来るような日本ではなかろうに。 https://t.co/qv0y032up0
— 横田良篤 (@yokotayoshiatsu) 2017年8月5日
彼女が正しいと思う。
「全国民が取り組め」の椎名林檎と対照的! メダリストの有森裕子が五輪至上主義を批判し「社会ファーストであるべき」 https://t.co/O9vDb2EoI6
— 777suga (@larkmild2) 2017年8月6日
確かに現状の
〈オリンピックファースト〉>〈アスリートファースト〉>〈社会ファースト〉
はおかしい。優先順位は有森さんの言われる通り真逆で有るべきですね。https://t.co/svZVTbbH18 @litera_webさんから— tany (@tani83st) 2017年8月4日
オリンピックはいつからそんなにエラくなったの? 有森裕子さん https://t.co/hB9iMWIAeX すごい内容だ。今これだけのことを言える人がどれだけいるだろう。
— チキささ (@c_ssk) 2017年6月30日
3S政策(スポーツ・スクリーン・セックス)にまんまとはめられてしまった中高年には、なかなか届きにくい声ですね(中高年の方もだいぶ変わった感じもしますが)。
むしろ、何事にもある程度距離を取れるドライな若い人の方に届く声なのではないでしょうか?
静かに見れるインターハイのほうがよっぽど好き。