統計不正の端緒となった厚生労働省が隠蔽を認め、統計を統括する総務省でも調査員による虚偽報告という新たな不正調査が発覚した。政府統計の信頼は揺らぐ一方だ。
今回、不正が発覚したのは、モノやサービスなどの価格変動の指標となる「小売物価統計」。日本経済を分析するうえで最も重要な統計の一つとなる「消費者物価指数」の基礎となる国民生活に直結する重要な統計だが、大阪府で調査員が架空の数値を報告し、まとめられたことが発覚した。
発表元は統計全体を管轄する総務省。永島勝利・統計局調査企画課長は1日の記者会見で「不適切な事案であり、国民にご不便をかけた点は調査実施者として大変申し訳ない」と謝罪した。実は、不正発覚の一報は大阪府から1月28日夕に総務省に届いたが、同省は同日夜の記者会見で、厚労省所管の「賃金構造基本統計」で点検漏れがあったと発表しながら、「厚労省以外には該当がないことが確認できた」と説明していた。
厚生労働省の統計不正問題を受けて、政府が行った点検では、特に重要な統計と位置づける56の基幹統計のうち、23の統計で問題が見つかっていて、国の統計を所管する総務省の統計委員会は、ことし夏までをめどに、基幹統計に加えて233ある一般統計の検証も行うことになっています。
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以下ネットの反応。
今度は総務省が小売物価統計を捏造。
統計全体を仕切る総務省までもが統計捏造に手を染めるとか、この国の行政は完全に壊れてるな。
底なしの統計不正、総務省に飛び火 「世界の信頼失う」:朝日新聞デジタル
https://t.co/XnAid1iwmN— 大神ひろし (@ppsh41_1945) 2019年2月1日
総務省よ‼️
お前もか!総務省 基幹統計で不適切処理 2019年2月1日 https://t.co/1EZQdnZ0VK
— 宮古 (@nanohanacr) 2019年2月1日
【年金は誰のものか】総務省の小売物価統計調査でも、またずさんかつ不適切な調査が発覚した。アベノミクスの偽装ではなく、政府統計がみんな不適切処理をしているんだという話にしたいんでしょうか。公文書も改ざん、政府統計も改ざん。忖度もここまで来ると、終末です。https://t.co/u5EuvhFPXY
— 金子勝 (@masaru_kaneko) 2019年2月1日
これもひどい。今度は総務省です。小売物価統計で、一部の調査員が実際には調査せず架空の数字を虚偽報告していました。これで基幹統計の不適切処理は56統計中24統計になりました。正しい統計の方が少ないのでは、とさえ思えてきます。 https://t.co/laE8DQPyJc
— 小川一 (@pinpinkiri) 2019年2月1日
やりたい放題ですね。
総務省が所管する基幹統計「小売物価統計調査」で、「実際には訪問調査を行わずに過去の結果を数カ月報告し、なかには閉店した店舗も含まれていた」
基幹統計でまた不適切調査 店側「調査受けてない」 https://t.co/bGgGDzXOJw
— 日本共産党 (@jcp_cc) 2019年2月1日
NHK。総務省の「小売物価統計」でも不正があったと。56ある基幹統計のうち、既に23の統計で不正が見つかっていて、今日、24番目の不正が発覚ということになるのでしょうか。そろそろニュース番組に「今日の不正発覚」コーナーが必要になりそうですねー。#日本スゴイ pic.twitter.com/rRkLqAQo2Z
— YAF (@yagainstfascism) 2019年2月1日