公的年金制度の健全性を五年に一度チェックする財政検証の公表が遅れている。政府・与党は、公的年金以外に二千万円の蓄えが老後に必要と試算した金融庁審議会の報告書を、夏の参院選に悪影響とみて事実上、撤回したばかり。野党は、年金財政検証も公表を先送りするようなら「参院選の争点隠しだ」と批判している。
今回の財政検証の結果次第で、給付水準が現行の見通しよりも下がることになれば、老後に必要な蓄えは金融庁審議会が試算した二千万円より大幅に増えることにもなりかねない。
一四年の前回検証では、今回とほぼ同じ三月に専門委で試算のあり方を決め、約三カ月後の六月三日に結果を公表した。〇九年も公表は専門委から約三カ月後の二月。前例にならうなら今回も既に公表されておかしくない時期に来ている。
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以下ネットの反応。
年金の定期検診である財政検証も選挙が終わるまで隠蔽。年金運用で大損を出していた事実を選挙後まで隠していた前回と同じ。予算委員会は開かず、審議会の報告も勝手に消去。国民に肝心なことを知らせない政権。馬鹿にされているのは国民。笑って済ませば、やりたい放題やる。https://t.co/remLcTjr4D
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) 2019年6月13日
今朝の読売新聞2面に載った目立たぬ扱いの記事。政府は、今後100年の年金給付水準の見通しを示す「財政検証」の公表を夏の参院選後に先送りする方針を固めた、と。アメリカとの貿易問題といい、国民の判断材料になる重要事項が選挙後に先送り。なんでかなー pic.twitter.com/IoFTeDq3v2
— Shoko Egawa (@amneris84) 2019年6月11日
難しそうな話題ですが、参院選を前に、政府にとって不都合なデータの公表を遅らせようとしているという、シンプルな話です。東京新聞:「年金財政検証」公表遅れ 「2000万円」問題に続き火種:政治(TOKYO Web) https://t.co/kJcq7qD5II
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2019年6月12日
都合の悪い報告は拒否するという愚行の方が逆に不安や不信を助長する。労働統計のイカサマといい、年金財政検証を参院選後に発表するという姑息といい、この政権のなりふり構わぬ足掻きは醜悪過ぎる。
社説:「2000万円」報告書を拒否 将来不安から逃げる政府 - 毎日新聞 https://t.co/4cAvZSzvVq— 松尾貴史「違和感のススメ」 (@Kitsch_Matsuo) 2019年6月12日
財政検証は5年に一度行われ、年金100年安心かどうかを検証。
5年前はアベノミクスで経済成長が極めて高く、賃金上昇率も高いとしたが、実態は追いついていない。今回はどこまで現実的なもので検証されたのか、年金制度は100年安心かどうかを国会で審議すべきだが未公表だ。— 蓮舫・立憲民主党(りっけん) (@renho_sha) 2019年6月13日
厚労省が5年に1度行う年金財源の健全性をチェックする「財政検証」が遅々として公表されません。厚労省の担当者は「とりまとめ作業の最中」と説明しますが、識者からは「“忖度”の可能性もあるが、官邸から指示されたからでは」との声も。https://t.co/ukV56F3CUP #日刊ゲンダイDIGITAL #日刊ゲンダイ
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年6月12日
厚労省の年金「財政検証」が公表されないのは、官邸の指示に決まってる、と僕は思う。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) 2019年6月12日
年金積立金は誰のものか。政府のものでも、総理のものでもなく、「国民共有の資産」だということを忘れてはならない。だから、本来はハイリスクの運用は慎重であるべきだ。ところが、「公的資金」という名で年金資金はジャブジャブと株式市場を持ち上げてきた。年金財政検証とは国民共有の資産検証だ。
— 保坂展人 (@hosakanobuto) 2019年6月13日
5年に一度の、年金の『財政検証』。5年前は6月の頭の発表だったのに、まだ公開されていない。https://t.co/3vmNMfp4Wqほんで唐突に、あの老後資金2千万貯めとけの話だよ。変だと思わない?
— 室井佑月 (@YuzukiMuroi) 2019年6月9日