インターネット交流サイト(SNS)が浸透する中、先の参院選や埼玉県知事選について、ネットに費やす時間が多い「ネット民」の投票行動が当落を左右したとの指摘が出ている。
政界関係者の間で衝撃が走ったのは、先の参院選比例代表の当選者50人中、3番目の大量得票を果たしたのが「無名」の自民党の山田太郎参院議員だったことだ。
目を引いたのは異色の選挙戦術だった。比例は組織票の多寡が重要とされるが、特定の支援組織を持たない山田氏の活動はほぼSNSに特化。漫画やアニメの表現規制反対など「オタク」を意識した主張を掲げた上、ツイッターで名前の浸透を図り、功を奏したとみられる。
れいわ新選組、NHKから国民を守る党の躍進にもネットの影響がうかがえる。「ツイッターを山本太郎で埋めつくせ!」。れいわは選挙中、ネットでこう呼び掛け、山本代表の動画を拡散。N国の立花孝志党首の「NHKをぶっ壊す!」との主張も話題を呼び、二つの「新興勢力」の政見放送の動画再生回数は自民党を大きく上回った。
地方選挙も無縁ではない。埼玉県知事選では、選挙管理委員会が映画化された人気漫画「翔んで埼玉」とタッグを組み、SNSを中心に「埼玉県民には、投票に行かせておけ!! 」と挑発的なコピーで啓発した。
投票率は前回から5.68ポイント上昇した。無党派票を掘り起こしたとみられ、公明党関係者は与党候補の敗因について「無党派層の6割が相手に流れた」と悔しがる。
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以下ネットの反応。
“山田氏は取材に「従来型のどぶ板選挙の時代は終わった」と語る”
比例代表は有名人じゃなくても当選できる可能性出てきたな。
「ネット民」新たな票田に=SNS戦略、選挙結果を左右 https://t.co/Myqg2LjwiQ
— 自処超然 (@koji7041) August 29, 2019
選挙におけるネット戦略の重要度は年々増しています。
それもそのはずで、何しろネット以外ではろくな情報が得られない。
テレビも新聞も選挙期間中に選挙の報道をしない。
必然的に、多くの人がネットの情報を見て判断するようになっていくのです。 https://t.co/AUa9lxBtDx— 中妻じょうた りっけん 板橋区議会議員 (@nakatsuma) August 30, 2019
「ネット民」などと従来の有権者と別の存在があるかのように言っているうちは何も見えていない。SNS等の活用により、浮動票に声が伝えやすいというだけの話。 / 「ネット民」新たな票田に=SNS戦略、選挙結果を左右 #ldnews https://t.co/mWOgoKtLAF
— 落合正和@SNS講演講師依頼承ります (@ochiaiabe) August 29, 2019
「ネット民」新たな票田に=SNS戦略、選挙結果を左右https://t.co/F8jaPsuHVC
パヨクが勝つとネットは正しかった!
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— 飛翔(ひしょう) (@soaring81japan) August 29, 2019
「ネット民」新たな票田に=SNS戦略、選挙結果を左右https://t.co/W4ZsZdw24i
「ネット民」って別に特別な人じゃなく、普通の人だよ。
情報収集の手段として今の人に合っているだけ。— ジョン・ドゥ (@antinomie_j) August 29, 2019
私見だが「ネット民」をネトウヨとみなし、嘲笑し仲間に入れない態度では、今後の選挙には勝てないであろう。
「ネット民」新たな票田に=SNS戦略、選挙結果を左右:時事ドットコムpol https://t.co/ycg2EdR8zR @jijicomさんから— てかまる (@tekamaru) August 30, 2019