巨大総合電機メーカーである、パナソニックが2013年8月より「植物工場」を稼働しており、すでに福島県内のスーパーでグリーンリーフ、フリルレタス、ほうれん草を販売しているということです。
http://ascii.jp/elem/000/001/012/1012115/#eid1012119
パナソニックは、アグリ事業の方針を説明するとともに、同事業において重要な役割を果たす植物工場への取り組みについて紹介した。
パナソニックでは、2012年度から人工光型植物工場の研究を開始。2013年8月からは、復興予算として計上された最先端農業事業化に関する補助金を活用して、福島県内での植物工場を稼働。福島県内の約30店舗のスーパーで、グリーンリーフ、フリルレタス、ほうれん草の3種類の野菜を販売している。また、植物工場そのものの販売活動は2014年4月から開始し、2014年末には第1号ユーザーを獲得。現在2件のユーザーを獲得し、海外でも商談を展開しているという。
パナソニックのアグリ事業において重要な役割を果たす植物工場は、「農業の工業化」を基本方針に掲げており、同社が持つ工場系モノづくり技術による農業の効率化と、工業的アプローチでデータ化。経営と勘頼りの農業を変革し、再現性のある農業への改革を進めるのが特徴だ。工業製品の生産ノウハウを農業へ応用しているともいえる。
「初期投資を抑えることは重要だが、それ以上に重要なのは運営コストの削減。これが黒字化の鍵になる。今は多くの植物工場が赤字だといえる。従来の植物工場は補助金頼りのところがあったが、パナソニックの仕組みを利用すれば、建屋さえあれば、補助金なしでも黒字化できる。日本全国の空き工場、空き倉庫を活用することで、北海道でも沖縄でも均一の味の安定した野菜を作ることができる」とした。
パナソニックでは、栽培環境自動制御技術と、栽培エリア均質環境技術を用いて、高品質な野菜栽培を可能にできる。工場内での栽培では農薬を未使用にすることができ、低菌野菜の栽培が可能なため、無洗浄でも食べられる。洗浄コストも削減できる。
こういう農業最近多いですよね。土でロボとか、工場生産とか・・・農業の未来は明るいのでしょうか?家庭菜園ファンも気になる。“農業は工業へ”パナソニックが取り組む最先端の植物工場事業 - 家電 Watch http://t.co/n1OOADe4oF @kaden_watchさんから
— 家電情報マガジンWHITE (@kadenwhite) 2015, 5月 24
しかしパナソニックお決まりの糞UIのおかげで、栽培ノウハウよりも操作方法の習熟に追われる羽目に…なんてね RT @heym_s: 農業の工業化 そして日本は農産物輸出国にと。いいじゃないですか。 “農業は工業へ”パナソニックが取り組む…http://t.co/IwSDx3ie96
— たけしむ (@take_sim) 2015, 5月 23
完全な電機メーカーだと思っていたパナソニックが野菜を作っているとは思いもよりませんでした。しかし、やはりというべきか「農業の工業化」を目指しているという点はパナソニックらしいのでしょうか。
本来ならば日光を浴びた野菜を食べたいと僕なんかは思うのですが、工場で作ることにもメリットがあります。それは、農薬を一切使用せずに作れるという事です。
もちろん、虫が一切いない環境で育った野菜がどうなのかという議論はあると思いますが、農薬漬けの遺伝子組み換え野菜よりはましかと。輸出も積極的に進めているという事なので、もしかしたら再び「メイド・イン・ジャパン」旋風が起こるかも知れません。
まだ、あまり情報が出てなくて今後どうなって行くのかわからないので注意深く見守っていかなければなりませんが、興味深いニュースではあります。