TPPについて非常に簡潔にまとまっている記事がありましたのでご紹介します。TPPだけではなく、アメリカのアジア(日本含む)に対する21世紀の戦略についても的確に指摘しています。
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201506010013
世界第1位の経済大国である米国の通商戦略は、第2位の中国包囲網であり、ヨーロッパでは、環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)、アジアでは、環太平洋経済連携協定(TPP)により、中国を挟撃する戦術を打ち出している。
さらに、世界第3位の日本に関しては、安全保障面からは、対中包囲網の中で後方支援の役回りを負担させ、通商面からは、20世紀の円高誘導という為替戦略ではなく、21世紀は、環太平洋経済連携協定(TPP)に抱き込むことで、関税障壁の撤廃、市場開放戦略に転換している。
日米政府によるドル高・円安の黙認は、日本側では、円安による輸入価格の上昇が環太平洋経済連携協定(TPP)参加の誘引であり、米国側では、多国籍企業による日本の医療分野、農産物分野への進出を容易にするというメリットがある。(山下政比呂)
TPPって農業の問題だけじゃなくて、医療や普段の食べ物や教育や水道などなどの「僕たちの普段の暮らし」に大きく関わってくる非常に重要な問題です。
そんな重要な問題が両国の国会議員にも知らされずに(いつの間にかアメリカと日本だけの条約みたいになってますが)こっそりと決められようとしている現状は異常です。
しかし、記事を見る限りでは日本の21世紀の役割はアメリカ企業(多国籍企業)に市場を開放することのようですね。