日本初の貼付タイプのアルツハイマー治療薬「リバスチグミン」が脳卒中の後遺症にも効果があるようだということが、誠弘会池袋病院(埼玉県川越市)の平川亘副院長(脳神経外科)が認知症治療研究会で報告されました。
http://www.sankei.com/life/news/150609/lif1506090011-n1.html
脳卒中の後遺症で意識障害が長引く高齢患者に認知症治療用の貼り薬を使ったところ、複数の症例で意識レベルが改善したと、誠弘会池袋病院(埼玉県川越市)の平川亘副院長(脳神経外科)が認知症治療研究会で発表した。
脳の治療後には、元の病気が治っても意識障害が残ることがあり、磁気刺激などさまざまな手法が試みられてきた。
平川医師によると、脳卒中の発症後、名前が言えず、食事もできない意識状態が1カ月続く70~98歳の患者12人に、認知症治療薬「リバスチグミン」を胸などに貼り、経過を観察した。
その結果、脳卒中のうち、くも膜下出血の2人はいずれも翌日には簡単な会話ができるようになり、1週間後には自分で食事ができるようになった。脳梗塞でも8人中6人が、脳出血では2人のうち1人が介助付きで食事を取ったり名前が言えるようになったりした。
リバスチグミンは、記憶に関わる脳内の神経伝達物質アセチルコリンを増やすことで認知症の症状悪化を遅らせる。平成23年に国内で認可された。今回は本来の対象疾患である認知症以外に使うため、院内の倫理委員会で承認を得た。
リバスチグミンとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%B0%E3%83%9F%E3%83%B3
リバスチグミンは、スイスのノバルティス ファーマ社(旧サンド社)で創製された、 1日1回貼付することで効果を示す経皮吸収型製剤(パッチ剤)のアルツハイマー型認知症治療剤である。
アルツハイマー型認知症は、記憶・思考・行動に関して重要な役割を担っているアセチルコリンという神経伝達物質の脳内生成の減少によって発症するとされるが、 コリンエステラーゼ阻害薬は中枢神経内のアセチルコリンの分解を抑えることにより、記憶力の低下を防ぐと言われている。
日本初の貼付タイプのアルツハイマー型認知症(AD)治療剤である。
アルツハイマーに薬があるなんてことも知りませんでしたし、ましてや貼り薬があるとは・・しかも、その貼り薬が脳卒中の後遺症にも効くなんて・・世の中知らないことばかりです。