無添加食品にこだわることは逆に健康を損ねる可能性があるという記事が日刊ゲンダイに掲載されていたのでご紹介します。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/160048/1
スーパーや百貨店で目にする機会が増えた「無添加」の表示。知っての通り、人工保存料などの添加物を使っていない食品のことだ。「薬品」が入っていないから、消費者はなんとなく「安全」な気になっていたが、実はそうでもないらしい。「長村教授の正しい添加物講義」(ウェッジ)で“無添加安全社会”に異を唱えるのは、日本食品安全協会理事長で鈴鹿医療科学大の長村洋一教授(顔写真)だ。藤田保健衛生大で30年以上、臨床検査研究に従事し食品の安全性を調査してきた。ベテラン教授を直撃した。
平成7年に食品衛生法が改正され、添加物に関する安全性はリスク管理の観点から確保されたと考えています。
「保存料無添加の食品は、添加された食品に比較すれば菌の増殖は早い。また、これからの時季、商品の輸送や陳列など温度変化が激しい環境にさらされるから“鮮度”が保てない。リスクは高まります。そのためスーパーなどでも、『無添加』食品の期限前の廃棄量は増えていて、経済的にも非効率です。保存料を添加することで、細菌の増殖を抑制し、食中毒の抑制と商品の日持ちを良くする。確かに、人工保存料ソルビン酸は体にはない成分ですが、研究によって栄養素と一緒に分解され、食塩より危険性が少ないことが分かっています」
「また、知ってもらいたいのが塩分を必要とする食品は無添加によって味が薄くなってしまいます。減塩で『うま味』を出すためには大量の昆布、かつおだしなどを使用しなければならないが、簡単にごまかせるのが『塩』なのです。一般の無添加をうたうレストランで、大量の塩分で味を調整する店は少なくありません。循環器疾患、がん予防のため、減塩が提唱される世の中で、やみくもに無添加にこだわることが、逆に健康を損ねている可能性も考えた方がいいでしょう。現実に高血圧、予備群を含む糖尿病、メタボ、慢性腎炎、嚥下(のみ込み)困難者など約6000万人を超える方々の安全な食をつくるためには添加物は必須です」
菌の増殖を抑えるために、外食産業の塩分過多を抑えるためにも添加物が必要だという理論ですね。
この話は僕のようにほぼ自炊の人間には関係のない話で、「出来合いのものを購入することが多い人」「外食することが多い人」を救うためには添加物を使わないと、逆に健康を損ねちゃうということです。
まあ、どんだけ食品業界と仲良しなのか知りませんが、よくこんなことを恥ずかしげもなく言えるものです。
学者だったら添加物の危険性の方を指摘して、添加物をやめるべき方向へ導くのが当然でしょう。
学者がスーパーの廃棄量や外食ばかりしているどうしようもない人の心配をする必要はないのです。
学者はもっと格調高く、理想の世界を提示するのが仕事です。
で、添加物に関する安全性が確保されたとか言っちゃってますけど、添加物って単品での人体への影響は調べられますが、混ざり合った場合の検査は一切されません。
しかも、長期的な視点での結果となると単品での添加物の影響だって、当然ですがわかっていません(添加物を大量に使い始めてからたかだか数十年ですからね)。
さらに、その間アレルギーや自己免疫疾患・がんなどの原因不明の病気が激増したのも見逃せないところです。
体は食べたもので作られます。
もともと自然界にない物質を毎日毎日体の中に入れ続けることが、「大丈夫」とどうして言い切れるのでしょうか?
僕は最近では添加物入りの食品はほとんど食べられなくなりました。
たま~に食べると口に入れた瞬間に”ものすごい”違和感があって、美味しくないというのもあるんですが、もう変な感じがするんです。
「おもちゃの食べ物を食べてる」ような感じです。
僕も10年ぐらい前まではふつ~に添加物入りの食べ物を食べてましたが、やめてみたら食べられなくなるようなものが添加物なんです。
この教授は添加物が入った食べ物を美味しいと感じてしまうような人なんでしょうね。